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2023.08.30 電子黒板
近年、教育現場でICT教育が推進されており、電子黒板にも注目が集まっています。本記事では、電子黒板の普及率やそのメリット、特徴について詳しく紹介します。
チョークで書き込む従来の黒板と比較して、電子黒板にはどのようなメリットがあるのか、また教育現場での活用事例についてまとめています。
電子黒板の導入を迷っている方は、この記事を読んで電子黒板について詳しく知っていただき、来たるデジタル社会を迎えられるようにしましょう。
目次
電子黒板は、従来の黒板に比べて必死になって板書を書き写す必要がなくなったり、授業が分かりやすくなったりして、生徒の学力向上や授業効率UPに期待ができます。
ここでは電子黒板の特徴と3つの種類について簡単に説明していきます。
電子黒板の特徴を3つ紹介します。
1つ目はインタラクティブ性です。電子黒板には、タッチパネルが搭載されています。教員や生徒が指でタッチパネルを直接操作できるため、授業がスムーズになります。
2つ目は、視覚的な操作性です。 テキストや画像、動画など、さまざまなメディアを大画面・高画質で表示できるため、生徒は情報を視覚的に分かりやすく捉えることができ、学習効果も高まります。
3つ目は、リアルタイム共有が可能なことです。生徒のタブレット画面を電子黒板上へ共有したり、板書内容を教師から生徒へ共有したりすることでより生徒たちの理解度が深まります。
電子黒板には、3つの種類があります。
1つ目は、タッチディスプレイ型です。画面専用のタッチペンや、指などでも画面操作が簡単にできるため、感覚的な操作が可能です。
2つ目は、プロジェクター型です。壁掛けタイプや、壁に放映できるものなどが存在します。投影範囲が広いため、動画学習で活躍します。
3つ目は、ユニット型です。電子黒板の機能を持たないディスプレイに専用の機器を取り付けるだけで電子黒板化させることが可能です。
電子黒板の普及率は、どれくらいの水準になるのでしょうか?日本の教育現場と海外の教育現場において、電子黒板の普及率を調査しました。
引用元:文部科学省|令和3年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)【確定値】
日本の教育現場においても、電子黒板の普及は進んでいます。2021年に文部科学省が調査した結果によると、全国の公立学校(小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校)のうち、電子黒板の普及率は、80%程度と高い水準を保っています。ICT教育が国を挙げて取り組まれていることが伺えるでしょう。
引用元:国立教育政策研究所|2018年調査補足資料(生徒の学校・学校外におけるICT利用)
海外でも電子黒板並びにICT機器を取り入れたICT教育が普及しています。2018年に調査された『OECD生徒の学習到達度調査(PISA2018)』によると、アメリカやイギリス、EU加盟国などの先進国がICT機器を使用する割合は、国語の授業だけでも40%程度に昇ります。
ICT普及率が高水準を誇る日本ですら、2018年度の調査では、ICT機器の使用率が20%を切っていました。そのため、海外のICT教育の普及率も日本と同様に伸びていると考えられるでしょう。
電子黒板のメリットとデメリットをご紹介します。
電子黒板のメリットを3つ紹介します。
1つ目は、情報の視覚化が可能なことです。イラストや図、動画など、視覚的に分かりやすい要素を取り入れた授業が可能になるため、生徒の理解度向上に寄与し、学力向上に期待ができます。
2つ目は、リアルタイム共有ができることです。教員が電子黒板にタッチペンや指で直接書き込んだ内容を生徒が持つタブレットと共有することも可能で、電子黒板の内容がリアルタイムに反映されます。
3つ目は、資料を簡単に共有することができます。電子黒板で、授業資料やノートを簡単に生徒に共有できるため、授業スピードが上昇し学習効率を高めます。教員も生徒の反応や理解度に応じて、即座に対応することができるため、生徒の学習レベルに合わせた適切なアプローチを取ることができるでしょう。
デメリットを2つご紹介します
1つ目は、技術的なトラブルが発生する可能性があることです。システムの不具合やネットワークトラブルによって、授業を意図せず中断してしまう場合もあります。
ネットワークトラブルを回避するためには、専門家と相談してICT教育の環境設備を整えるようにしましょう。
2つ目は、ICT機器への依存につながることです。ICT機器に過度に依存してしまうと、紙の本を使用した調査方法や人への取材で情報を得るなど、アナログでの情報収集スキルが欠如してしまうケースもあります。
電子黒板の活用例を調査しました。小学校、中学校、高等学校、通信制スクールまで、活用している教育現場のリアルな声をお届けします。
横浜市立荏田南小学校では電子黒板を導入することで、授業の質が向上しました。
横浜市立荏田南小学校の校長は、「生徒に1人1台普及されているタブレットをもう少し効果的に使用したい」と考えていました。
生徒それぞれのタブレットを大型のディスプレイに映し出すことで、クラス全体で共有ができ、授業がスムーズに進められるためです。
しかし、大型のディスプレイを導入するには複雑な配線設定が必要で、機械が苦手な教員にとっては、授業準備に手間取る可能性があり非効率だろうという懸念もありました。
そこで横浜市立荏田南小学校では、複雑な配線接続を行わなくて済む電子黒板ミライタッチを授業に導入し、生徒にとっても質の良い授業が進行される体制が整いました。
長与町立高田中学校では、大型のモニターを導入していたものの、生徒からは「画面の画質が粗く見えにくい」、教員からは「生徒のタブレットと繋げる作業が大変」など、不都合なことが多くありました。
コンセント1本で繋がり、複雑な配線接続が必要がない電子黒板ミライタッチを導入したことで、教師も授業準備に手間取らず、授業中も生徒たちの反応をしっかり確認できるようになりました。
長与町教育委員会 学校教育課 指導主事を担当されている教員は、生徒が授業内容を理解できているのかできていないのかという観点は、生徒の表情からもチェックできる、と考えています。
そのため、電子黒板の導入によって、教員は生徒の反応をチェックする余裕ができ、生徒が学びをより深める一助になりました。
岡山県立備前緑陽高等学校では、数学Ⅲの「平面上の曲線と複素数平面(複素数平面)」にて、電子黒板に映像を映し出すことによって生徒の理解度を深めようという取り組みを行っています。
「複素数の積の性質に回転、拡大の変換」がある内容を生徒に理解してもらうためには、従来だと7~8時間以上の授業の必要がありました。
また、基礎的な数学の知識と理論を積み重ねて、ようやく複素数平面(複素数平面)を理解できるようになるなど、高い学力も必要でした。
しかし、ICT機器の電子黒板の活用によって、授業時間を大幅に短縮し、頭に入りやすい動画での説明も交えることで、生徒の学力向上にも期待ができると、教員は感じています。
NHK学園高等学校では、オンラインでの配信授業や遠隔演習を可能にして、自主的に学習する意欲が高まる取り組みを行っています。
生徒の学習機会を止めないために、何か新しい指導方法はないのか模索していた中で、オンライン配信授業が取り入れられるようになりました。
オンライン配信授業で使用するICT機器として、電子黒板ミライタッチの導入がされ、教員からは「使いやすい」という声もあがっています。
生徒からは、電子黒板で動画を用いた授業を受けることもできるため、授業の幅が広がって学びの機会が増えたと評判は上々です。
参考:NHK学園高等学校による電子黒板とオンライン配信機器の導入
以下の電子黒板のおすすめメーカーをご紹介します。
ミライタッチは、教育現場に特化した電子黒板であり、その操作性の良さが全国の教育現場で評価されています。健常者はもちろん、障がい者やIT機器の操作が苦手な方でも簡単に使えるように設計されています。この電子黒板はオールインワンの設計で、複雑な配線や準備が不要です。電源をつなぐだけで、ホワイトボード機能、実物投影機、PC・サーバー・クラウドへの接続、マルチOS対応のソフトウェア、TV視聴などがこの1台で完結します。
ミライタッチは、業界初となる「実物投影機」を内蔵したXシリーズ、長年愛されてきたスタンダードモデルのCシリーズ、学校現場の要望によって誕生したPシリーズなど、多機能を搭載した次世代型の電子黒板を提供しています。
さらに、ミライタッチは定期的に機能や利便性がバージョンアップされ、時代の変化に柔軟に対応できる高いフレキシブル性があります。これにより、教育現場での多様なニーズに応え、より効果的な授業が可能となっています。
ミライタッチの詳細は「【公式】ミライタッチ | インクルーシブ電子黒板」からご確認ください。
リコーのインタラクティブホワイトボードは、教育現場に特化した高機能な電子黒板です。特に、RICOH Interactive Whiteboard A6500-Edu/A7500-Eduというモデルは、教員方をサポートし、子どもたちがより楽しく学べるように設計されています。このホワイトボードは、高精細4K解像度で微細な線や文字も鮮明に表示でき、教室の端からでも画面が綺麗に見える広い視野角を持っています。
また、USB Type-Cを用いてスムーズな機器連携が可能で、一本のケーブルで映像・音声データの送信や端末操作、給電が行えます。先生が手元で操作できる前面ハードボタンや、15Wのパワフルなスピーカーも搭載されています。さらに、多人数で同時に板書ができるマルチアノテーションモードや、遠隔授業にも対応したソフトウェアが充実しています。
elmo|xSync Board(バイシンク ボード)の詳細は「xSync Board(バイシンクボード) – エルモ」からご確認ください。
電子黒板の普及率について、よくある質問を調査しました。電子黒板に関する不明点を解決して、電子黒板の理解を深めましょう。
電子黒板の普及において、課題は存在します。1つ目は、導入に伴うコストや研修が必要になることです。
また、教員や生徒のデジタルリテラシーの向上や、技術的なトラブルへの対応策の確立も重要です。
これらを解決するために文部科学省が主体となって、ICT機器の導入の補助金やICT活用教育アドバイザーを派遣するなどを行い、ICT化に向けた取り組みを急ピッチで進めています。
文部科学省は、電子黒板の普及を推進するためにGIGAスクール構想を掲げ『教育のICT化に向けた環境整備5か年計画』を実施しています。
この計画には、教員のデジタルリテラシーの強化やICT教育の指針が定められています。国をあげてICT機器を教育現場に取り込むことを推奨しています。
参考:文部科学省|学校におけるICT環境の整備について(教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018(平成30)~2022年度)):文部科学省
電子黒板の普及率は、80%程度と高い水準を誇っています。
電子黒板の登場によって、従来の板書をノートへ必死に写す授業スタイルが一変しました。インタラクティブ性、視覚的な操作性、リアルタイム共有などの特徴を備えた電子黒板は、ICT教育の普及にあたって、重要なツールとなりつつあります。
電子黒板の普及によって、生徒たちの学習効率を上げ、学力の向上に期待ができるでしょう。
しかし、ICT教育を推進していくためには、導入費用やデジタルリテラシーの低い教員の存在などの課題を解決しなければなりません。
電子黒板をはじめとするICT機器を上手く活用しながら、ICT教育の普及に取り組み、教育の質を向上させることが大切です。
この記事の著者
ミライタッチ編集部
ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。