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2024.11.25 ICT教育

教育DXとは?メリットや成功事例も解説

学校でタブレットを使って勉強している様子

「教育DXって何?」
「どうして教育現場でデジタル化が必要なの?」

最近、教育業界でも「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を耳にする機会が増えました。教育DXとは、デジタル技術を活用して、教育の形を大きく変革することです。

オンライン授業やAI教材の導入、学習データの分析によって、より効率的で学生それぞれに最適化された教育が実現できます。

今回の記事では、教育DXの具体例や導入するメリットについて詳しく解説。教育の質を向上させたい、デジタル化に興味がある方はぜひ参考にしてください。

当社ミライタッチではデジタルホワイトボード「ミライタッチBiz」を提供しています。教育DXの促進はもちろん、教員の業務効率化の実現が可能です。

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教育DXとは?

電子黒板を使って授業を受けている様子

教育DXとは、デジタル技術を活用して教育の質や効率を向上させる取り組みです。ICT(情報通信技術)を使い、従来の教育方法に革新をもたらすことを目指しています。

具体的には、オンライン授業や学習アプリ、人工知能(AI)による個別指導などが含まれ、学習者のニーズに応じた柔軟な学習環境を提供します。また、教育DXは単なるデジタル化に留まらず、情報社会で活躍できる人材育成を目指しているのもポイントです。

教育DXを通じて、子どもたちは現代社会で求められる高度なデジタルスキルが身につきます。

 

教育DXが必要とされる3つの理由

子どもに教えている様子

教育DXが必要とされる理由として、以下を紹介します。

 1. デジタル社会を見据えるため
 2. 遠隔・オンライン教育を進めるため
 3. 教員の負担を減らすため

それぞれの理由について確認していきましょう。

 

1. デジタル社会を見据えるため

現代社会では、デジタル技術の急速な進展により、個人や企業を問わず高度なデジタルリテラシーが求められています。教育現場にも、プログラミング教育や情報活用能力の育成が必須となってきました。

子どもたちにプログラミングの基本や、データ分析のスキルを教えるカリキュラムの導入が進んでいます。教育DXを通じて、生徒はスキルを学び、未来の社会で活躍できる人材としての基盤を築けます。

 

2. 遠隔・オンライン教育を進めるため

コロナ禍により、オンライン授業が急速に普及し、教育現場におけるICT活用の遅れが明らかになりました。特に遠隔地や障害のある生徒にとっては、対面授業が困難な場合も多く、オンライン教育は重要な学習手段となります。

例えば、遠方の生徒でもリアルタイムで授業に参加できる環境を提供することで、地域差や身体的制約に左右されない学習機会を作れます。教育DXは、オンライン教育の質を向上させるための技術や、プラットフォームの整備にも貢献しているのがポイントです。

 

3. 教員の負担を減らすため

教員の長時間労働が問題視される中、教育現場での業務効率化が重要視されています。教育DXにより、デジタル技術を使って成績管理や教材作成、事務作業などの業務を自動化することが可能です。

成績の自動集計や宿題の自動採点システムは、教員の負担を大幅に軽減し、時間を大切に使えるようになります。教員は本来の業務である生徒への指導により集中できるようになるため、教育の質の向上にもつながるのがメリットです。

 

文部科学省の教育DXの方針

画面を指さす男性の様子

文部科学省の教育DXの方針について、以下の2つに分けて解説します。

 1. 小・中学校の場合
 2. 高等学校の場合

それぞれの場合で、どのように教育DXが進んでいるのか見ていきましょう。

 

1. 小・中学校の場合

文部科学省は、GIGAスクール構想に基づき、小・中学校における1人1台の端末整備を進めています。GIGAスクールとは、2019年に文部科学省が発表した、教育のICT環境を整備するための大規模な取り組みのことです。

GIGAスクール構想により、生徒はタブレットやパソコンを使用して、オンライン授業やデジタル教材を活用した授業を受けられるようになりました。具体的な活用例としては、算数や国語の授業でデジタル教材を使った自己学習が挙げられます。

また、学習指導要領でもICT活用が重視されており、例えば理科の授業でデータ分析ソフトを使って実験結果を可視化したり、英語の授業でオンラインで海外の生徒と交流したりといいった活動が推奨されています。

小学校でのICT教育の実践例を以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。

小学校でのICT教育の実践例|ICT教育のメリットや小学校でおすすめのICT機器をご紹介

 

2. 高等学校の場合

高等学校においても、ICTの活用はますます重要になっています。特に、大学入試改革との関連が深く、情報活用能力が試される入試問題が導入されることから、高等学校段階でのICT教育が重要視されているのが背景です。

生徒が主体的に学ぶ力を育成するため、ICTを活用した授業方法が取り入れられています。例えば、歴史の授業でオンラインの歴史資料を参照しながらディスカッションを行う、あるいは科学の授業でデジタルシミュレーションを使って実験結果を予測するなど、生徒の積極的な学びを引き出すための手法が増えているのがポイントです。

文部科学省は、高等学校における教育DXの推進に向けた具体的な施策も展開しており、各学校に対するICT整備の支援や、教員向けの研修などを提供しています。

高校のICT教育の詳細は、以下の記事でも確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

高校のICT教育について|事例・普及率・活用方法を紹介

 

教育DXを行うメリット

教育DXを行うメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。

 1. リモートでも教育を実施できる
 2. 個人に最適化した教育が可能
 3. 連絡や提出物のやりとりを効率化できる

どのようなメリットがあるのか、理解を深めていきましょう。

 

1. リモートでも教育を実施できる

オンライン授業や学習アプリを活用することで、時間や場所に制約されることなく、生徒に学習機会を提供できます。特に遠隔地に住んでいる生徒や、病気や怪我で通学が困難な生徒にとって、リモート教育は非常に有効な手段の1つです。

また、感染症の拡大や自然災害が発生した際にも、学習の継続が可能になります。例えば、新型コロナウイルスのパンデミック時には、多くの学校がオンライン授業を導入し、教育活動を継続しました。このように、教育DXは非常時においても柔軟に対応できる体制を整え、学習の中断を防げるのが大きなメリットです。

 

2. 個人に最適化した教育が可能

教育DXはAIを活用した個別指導を実現し、生徒一人ひとりに最適化された学習体験を提供します。AIを活用した学習システムは、生徒の学習履歴や理解度を分析し、それに基づいて適切な教材や課題を提供します。生徒は、得意な分野をさらに伸ばし、苦手な分野は重点的に補強することが可能です。

例えば、数学が得意な生徒には高度な問題を提供し、一方で理解が進んでいない生徒には基礎的な内容を復習させるといった対応ができます。また、学習履歴や進捗状況がデータで可視化されるため、生徒自身が学習目標を明確に把握でき、モチベーションを高めることが可能です。

 

3. 連絡や提出物のやりとりを効率化できる

教育DXは、学校と家庭との連絡や、生徒との課題提出・フィードバックのやりとりをデジタル化することで、教育現場全体の効率を向上させます。例えば、授業の連絡や保護者への通知をオンラインで行うことで、連絡ミスや情報伝達の遅延を防ぎ、よりスムーズなコミュニケーションが実現可能です。

さらに、課題の提出やテストの採点などもオンラインで行えるため、教員の事務作業の負担が軽減され、時間を有効に活用できます。オンラインでの課題提出システムでは、生徒が提出期限を守りやすくなり、教員は採点やフィードバックをデジタル化することで効率的に対応できます。
また、生徒にとっても、提出物の管理やフィードバックの確認が容易になり、学習効率の向上につながるのが嬉しいポイントです。

 

教育DXを行う際の5つの課題

タブレットを見つめる女子生徒の様子

教育DXには、以下のような課題もあります。

 1. 機密情報や個人情報の取り扱い
 2. 教員のICTに関するリテラシー強化
 3. インフラ整備にかかる費用
 4. インターネット上のトラブルやいじめ対策
 5. ICTを導入する際のルールの設定

それぞれどのような課題があるのか、1つずつ見ていきましょう。

 

1. 機密情報や個人情報の取り扱い

教育DXを行う際は、学習管理システムやオンラインプラットフォームを利用する際に、機密情報や個人情報の取り扱いが重要な課題となります。特に成績や個別の学習データ、保護者との連絡情報などの個人データを安全に管理するためには、十分なセキュリティ対策が必須です。

万が一、データが流出した場合の対応策やリカバリープランも整備する必要があります。さらに、教員や生徒に向けて、個人情報を適切に取り扱うための研修やサポート体制を強化し、全体でセキュリティ意識を高めることが大切です。

 

2. 教員のICTに関するリテラシー強化

教育DXの成功には、教員のICTリテラシー向上が不可欠です。ICT機器やデジタル教材を効果的に使いこなすためには、教員がこれらの技術に精通している必要があります。しかし、現実にはICTに慣れていない教員も多く、技術的なスキル不足がDX推進の障害となることがあります。

文部科学省や地方自治体では、教員向けのICT研修プログラムを提供し、技術面でのサポートを行っています。例えば、オンライン授業の進め方や、学習管理システムの利用方法を具体的に学ぶ場が提供されているのがポイントです。

 

3. インフラ整備にかかる費用

教育DXを推進するためには、ICT機器の導入やネットワーク環境の整備が不可欠で、多額の費用がかかります。タブレットやパソコンの購入、ネットワークの拡充、ソフトウェアライセンスの取得に加えて、メンテナンスや更新費用も必要です。特に、財政的に厳しい地域や学校では、予算をどのように捻出するかが大きな課題となるでしょう。

対策として段階的に設備を導入し、学校規模や地域特性に応じた計画的なインフラ整備が求められます。また、国や地方自治体の補助金を活用し、効率的な費用計画を立てることが重要です。インフラが整った後も、継続的なサポートやメンテナンス費用を見込んで計画を進める必要があります。

 

4. インターネット上のトラブルやいじめ対策

インターネットを利用した教育では、サイバー犯罪やネットいじめなどのリスクが増大します。生徒がインターネットを安全に利用できるようにするためには、フィルタリングソフトの導入や、ネットリテラシー教育が不可欠です。例えば、学習中に不適切なサイトにアクセスすることを防ぐためのシステムや、生徒同士の誹謗中傷を未然に防ぐための対策が必要となるでしょう。

また、学校と家庭が連携して、インターネット利用に関する明確なルールを作ることも重要です。オンライン授業中のチャット機能の使い方や、SNSの使用に関するガイドラインを設定し、生徒がトラブルに巻き込まれないように指導する必要があります。

 

5. ICTを導入する際のルールの設定

ICT機器の導入に伴い、適切なルールの設定が必要です。特に、機器の利用時間や場所、利用目的を明確にし、学校全体で共通のルールを徹底することが求められます。その結果、トラブルを防げる学習環境を作り出せるでしょう。

例えば、タブレットやパソコンの使用は授業中のみとし、私的な利用は控えるルールを設けることが考えられます。また、利用方法や目的を生徒に明確に伝え、ルールを徹底させることが大切です。さらに、ルールは定期的に見直し、現場の状況に応じて改善していくと良いでしょう。

 

教育DXの成功事例3選

元気よく挙手をする生徒の様子

教育DXの成功事例として、以下をピックアップしました。

 1. 瀬戸内市教育委員会
 2. 鳥取県教育委員会事務局
 3. 琉球大学

それぞれの成功事例を確認して、教育DXのイメージを深めていきましょう。

 

1. 瀬戸内市教育委員会

ミライタッチを使っている男性の様子

瀬戸内市教育委員会は、GIGAスクール構想に基づき、市内12校の小中学校に電子黒板やプロジェクターを導入。各校に適したICT機器を選ぶため展示会を開催し、デジタルホワイトボードであるミライタッチが最も人気でした。

導入後、授業の幅が広がり、子どもたちの理解度や積極性が向上。電子黒板は授業内容の復習やグループ学習にも有効で、ICT活用が進んでいます。教育委員会は今後も研修を通じて利用促進を図る予定です。

https://mirai-touch.com/case/660/

 

2. 鳥取県教育委員会事務局

ミライタッチBizを使用している男性の様子

鳥取県教育委員会事務局は、教員のICT活用能力向上のため、GIGAスクール推進課を設立し、デジタルホワイトボード「ミライタッチ」を活用したオンライン研修を実施。

週1回のライブ配信でGoogle Workspaceを活用した授業や校務の効率化を教えることで、教員のICT機器に対する苦手意識を軽減し、積極的なICT利用を促進しました。

https://mirai-touch.com/case/448/

 

3. 琉球大学

琉球大学でミライタッチBizを使って授業している様子

琉球大学では、教員志望の学生に最新のICT教育を体験させるため、デジタルホワイトボード「ミライタッチ」を導入。学生たちは、アナログからデジタル教育への移行を体感し、教育現場でのICT活用に対するスキルや意識を高めました。

ミライタッチの機能を活用した授業案の作成やプレゼンテーションを通じ、実践的な学びを得ることができ、次世代の教員育成に大きく貢献しています。

https://mirai-touch.com/case/169/

 

まとめ

授業をしている女性教員の様子

教育DXを適切に導入することで、教育現場の効率化や学習の質の向上が期待できます。オンライン授業やAIを活用した個別指導は、生徒一人ひとりに合った学習を提供でき、リモート環境でも対応可能です。

また、教員の業務負担を軽減する効果も見込まれています。今後の未来に対応した教育体制を敷きたいのであれば、教育DXを実現できる機材を導入しましょう。

当社ミライタッチではデジタルホワイトボード「ミライタッチBiz」を提供しています。教育DXの促進はもちろん、教員の業務効率化の実現が可能です。

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この記事の著者

ミライタッチ編集部

ミライタッチ編集部

ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。