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2024.01.19 ICT教育

ICT教育の地域格差とは?解決策をご紹介! 文部科学省によるICT教育への課題とは


ICT(情報通信技術)教育は、現代社会において不可欠なスキルの一環として位置づけられています。

しかし、日本国内では地域ごとに異なるICT教育の充実度が見られ、地域格差を引き起こしていると考えられています。

地域格差の存在により、生徒たちが適切なICT教育を受ける機会に差が生まれ、将来的なキャリアを築くチャンスも不均衡になってしまいます。

文部科学省もこの課題を認識し、全国的に均等なICT教育の普及を促進するため、取り組みを行っています。

このコラムでは、文部科学省が調査したICT教育の課題やその解決策に焦点を当て、地域格差の解決に向けた取り組みを深掘りしていきます。

 

ICT教育とは

ICT教育(Information and Communication Technology Education)は、情報通信技術を活用して学習を行う教育の一環です。

近年、急速なデジタル技術の進化に伴い、生徒たちが情報を適切に処理し、効果的にコミュニケーションをとるためのスキルが重要視されています。

ICT教育は、これらのスキルを育むことを目的としており、学習環境のデジタル化の導入が進んでいます。

ICT教育の地域格差の実情

日本国内においては、ICT教育の充実度に地域差が見られます。

例えば、教育機関が利用できる機材やネットワーク環境、教員の資格やスキルなどに違いがあり、これが地域格差の原因となっています。

生徒たちが同じ教育の機会を享受するためには、この地域格差を埋める必要があります。

文部科学省によるICT教育の課題

文部科学省が調査したICT教育の現状と課題をまとめました。

課題は、主に3つ挙げられます。

  • 教育情報セキュリティポリシーの策定率
  • 普通教室の大型提示装置整備率
  • 学習者用デジタル教科書整備率

教育情報セキュリティポリシーの策定率


教育情報セキュリティポリシーの策定率

 

※引用元:https://www.mext.go.jp/content/20231031-mxt_jogai01-000030617_1.pdf

文部科学省の調査によれば、教育機関における教育情報セキュリティポリシーの策定率にばらつきが見られます。

徳島県、神奈川県、愛媛県などの一部の地域では、学校向けの情報セキュリティポリシーが整備されている一方で、高知県や広島県では、学校向けのポリシー整備が進んでいないという状況あります。

セキュリティ対策の不足は、ICT教育の円滑な進行に支障をきたす可能性があります。

文部科学省|令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)〔確定値〕

普通教室の大型提示装置整備率

普通教室の大型提示装置整備率
※引用元:
https://www.mext.go.jp/content/20231031-mxt_jogai01-000030617_1.pdf

大型提示装置とは、例えば電子黒板やプロジェクターを指します。

電子黒板は授業の質を向上させる上で重要ですが、地域によって整備率にばらつきがあります。

最も高い96.8%の普及率を誇る愛媛県の一方で、岩手県では64.2%の普及率に留まっており、格差が生じています。

文部科学省|令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)〔確定値〕

 

学習者用デジタル教科書整備率


学習者用デジタル教科書整備率

※引用元:https://www.mext.go.jp/content/20231031-mxt_jogai01-000030617_1.pdf

デジタル教科書は、学習内容をより分かりやすく効果的に伝えられます。

しかし、地域によってはまだデジタル教科書の整備が進んでいない場合があります。

佐賀県では99%の普及率、対して沖縄県では83.1%の普及率です。

文部科学省|令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)〔確定値〕

ICT教育の格差を解消する解決策

ICT教育の格差を解消する解決策を3つまとめました。

  • 適切なICT機器の選定・導入
  • 教員と生徒のITリテラシー向上
  • 自治体によるICT教育への導入フォロー

適切なICT機器の選定・導入

地域格差を解消するためには、教育機関が適切なICT機器を選定し、導入することが重要です。

文部科学省は、助成金制度や情報提供などを通じて、各地域の教育機関が最適なICT環境を整えるサポートを行っています。

教員と生徒のITリテラシー向上

教員と生徒のITリテラシー向上も不可欠です。

教員への継続的な研修を通じて、最新のテクノロジーを活用した教育手法や、生徒たちに対して、セキュリティ対策に関する知識を向上させることが求められています。

ICTを有効活用するための研修の参加率は、全国的に平均75.8%です。

適切なICT教育を格差なく生徒たちに提供するためには、教員の持つICTへの知識レベルを向上させる必要があるでしょう。

自治体によるICT教育への導入フォロー

地域ごとに異なる事情やニーズに対応するためには、自治体が主体となってICT教育の導入をフォローすることが必要です。

地域の特性や課題に合わせたサポートを提供し、均等な教育環境を整備する取り組みが期待されています。

おすすめのICT機器3選

おすすめのICT機器を3つご紹介します。

  • ミライタッチ
  • タブレット収納保管庫
  • eセキュリティ

ミライタッチ

ミライタッチで授業をしている様子
※引用元:
https://mirai-touch.com/

ミライタッチは47都道府県で導入、42,000台以上が出荷されている教育機関に幅広く人気の高い電子黒板です。

業界で初めてChromeOS Flexが搭載されました。電子黒板で、Google Workspace for Educationの利用が可能となるため、生徒が持つタブレットとミライタッチがよりシームレスに連携可能です。

ミライタッチの詳細は「【公式】ミライタッチ | インクルーシブ電子黒板」からご確認ください。

 

タブレット収納保管庫


タブレット収納保管庫

※引用元:https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=CAI-CAB57

学校でタブレットを管理・保管するため、タブレット収納保管庫もあると便利でしょう。

タブレットを22台まで収納でき、充電タップも取り付けることが可能です。

タブレット収納保管庫の詳細は「CAI-CAB57【タブレット収納保管庫】安全設計で配線もしやすい。14インチまでのタブレットを一括収納できる保管庫。窓なしタイプ。|サンワサプライ株式会社」からご確認ください。

 

eセキュリティ

eセキュリティ
※引用元:
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SLE-6S

パソコンやタブレットの盗難やデータの抜き取りによるリスクを少しでも減らすため、鍵とワイヤーによるセキュリティ対策も重要です。

eセキュリティの詳細は「SLE-6S【eセキュリティ(SL31No.ランダム)】カギの番号を統一・バラバラに。マスターキー対応。ノートパソコンを守る。|サンワサプライ株式会社」からご確認ください。

 

まとめ

ICT教育の普及と地域格差の是正は、日本の教育における重要なテーマとなっています。

情報化社会に適応し、生徒たちが必要なスキルを身につけるために、ICT教育が必要不可欠な手段でありながら、地域差は依然として存在しています。

地域格差を解消し、全国的に均等な教育環境を整えるためには、関係機関や教育関係者が連携し、持続的な取り組みが求められます。

ICT教育の格差のない普及は、未来の日本を担う若い世代にとって公平かつ有益な学びの機会を提供する上で重要です。

この記事の著者

ミライタッチ編集部

ミライタッチ編集部

ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。