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2023.12.05 ICT教育
ICT(情報通信技術)教育とは、教育現場でICT機器を導入する取り組みのことを指します。
文部科学省が主体となって、ICT教育を推進していますが、日本のICT教育は世界的に遅れているとされています。
一方で、海外の多くの国では既に進化したICT教育が行われており、日本と比較して違いを紹介します。
この記事では、日本のICT教育が遅れている背景と、他国との比較によって浮かび上がる顕著な差異に焦点を当ててみましょう。
参考:【ICT教育とは?】ICT教育の意味やメリット・課題を解説 | 【公式】ミライタッチ
目次
日本のICT教育が遅れている理由を3つ紹介します。
これらの問題を解決することで、遅延の解消も見込めるでしょう。
教師の中には最新のテクノロジーに対する理解やスキルが不足しているケースが見られます。
情報技術の急速な進化に追いつけず、教員が最新の教育技術を取り入れるためのトレーニングやサポートが不足していることが挙げられます。
そのため、新しい教育手法やデジタルツールの導入がスムーズに行えず、ICT教育が遅れてしまいます。
学校や地域ごとに、インターネットの接続やデバイスの提供が不均等であることがあります。
一部の学校では充実した情報インフラが整備されている一方で、他の学校ではハードウェアやソフトウェアの整備が追いついていない場合があります。
この差異が、学生たちのアクセスや機会均等に影響を与えています。
伝統的な教育手法に固執する傾向があります。
教育制度やカリキュラムが変革されるにつれ、ICTを活用した新しいアプローチが求められるようになっていますが、これに対応するためのシステムやプロセスの変更が進んでいません。
新しい教育手法には評価や評価基準の見直しも必要であり、これらが進まないことが日本のICT教育が遅れている要因となっています。
日本のICT教育の普及は、実際に進んでいないのでしょうか?
文部科学省が2023年10月に発表した、2023年3月1日時点のICT教育の現状をご紹介します。
※引用元:https://www.mext.go.jp/content/20231031-mxt_jogai01-000030617_1.pdf
文部科学省の調査によると、小学校での教育用コンピュータは1台あたりの児童生徒数は1.2人です。
1人1台は、教育用コンピュータの普及が進んでいるため、生徒たちがICT教育で学べる環境は整いつつあるでしょう。
ほかにも、無線LAN又は移動通信システム(LTE等)によりインターネット接続を行う普通教室の割合は、98.2%と高い状況です。
都道府県別で確認すると、沖縄県の接続割合が93.7%で最低値となっていますが、47都道府県すべてが90%を超えており、日本全国的にもインターネット接続の普及率は高いと考えられます。
文部科学省|令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)〔確定値〕
大韓民国では、1996年~2000年にかけて学校のインターネット普及率が100%に達しています。
さらに、教育用コンピュータ1台あたりの児童生徒数は、小学校で7.2人です。日本よりも1台あたりの人数が多いことが分かります。
シンガポールでも、2011年の時点で、コンピュータ1台あたりの児童生徒数は4人であり、2013年時点で全ての家庭・事業所・公的機関・学校・病院などに光ファイバーネットワークが整備されており、インターネット環境も充実しています。
文部科学省|(資料1)諸外国におけるデジタル教科書・教材の使用状況について
日本と海外のICT教育の違いは、普及率が遅れている点が挙げられます。
日本も少しずつ普及は進んでいますが、海外でのインターネット普及率やコンピュータ普及台数と比較すると、日本の数値は伸びしろがあり、ようやく最低ラインに到達したような現状です。
デンマークでは、デジタル教科書が無償で利用可能だったり、シンガポールでデジタル教材事業が進んでいたりと、デジタル教科書での教育も推進されています。
学習用デジタル教科書の普及率は、日本でも2023年3月時点で小学校では99.9%まで普及が進んできています。
文部科学省|(資料1)諸外国におけるデジタル教科書・教材の使用状況について
日本でのICT教育の普及率を上げるために行うべきポイントをまとめました。
普通教室の大型提示装置整備率は、2023年3月時点で小学校でも92.0%でまだ伸びしろがあります。
大型提示装置は主に電子黒板などが挙げられますが、教員が生徒に対して分かりやすく授業を進めるために役立つツールです。
例えば算数の授業などで、図形問題を電子黒板で教員が解説し、その内容を生徒が持つ授業用タブレット端末などにリアルタイムで共有できれば、大画面でも解説が確認でき、自分の席でも解説を確認可能です。
授業の内容は、クラウド上に保管もできるため、授業の振り返りも簡単にでき、生徒たちの学びも深まります。
このような、生徒たちが使いやすく学びが深くなるようなICT機器を活用することはICT教育の普及率を上げるために必須でしょう。
文部科学省|令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)〔確定値〕
インターネットリテラシー向上は、ICT教育を推進するうえで重要です。
インターネットリテラシーとは、インターネット上の情報を正しく選択でき、理解し、情報を活用できる力を指します。
ICT教育の中で、インターネットを活用して情報収集し、何か発表する授業の場合、選択した情報がフェイクニュースだったり、エビデンスが明らかにされていない内容であれば、意味がありません。
教員も生徒も、正しい情報を取捨選択し、活用できるように訓練していかなければなりません。
文部科学省|令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)〔確定値〕
ICT教育を進めるうえで、ICT機器の利用は必須になるでしょう。
新しいICT機器への抵抗感を失くし、機器を使いこなせるように学んで活用していく必要があります。
従来の教育だけに囚われず、新しい知識・やり方を取り入れることは重要でしょう。
おすすめのICT機器は、デジタルホワイトボード(電子黒板)です。
中でも、おすすめの電子黒板を紹介します。
ミライタッチは、47都道府県に導入がされており、教育機関への累計導入台数は42,000台を誇る電子黒板です。
電源1本をつなぐだけで複雑な配線は必要なく、機械が苦手な方でも抵抗感なく使っていただけます。
また、健常者から障がい者まで誰でも簡単に使いやすいと感じてもらえる操作性も評価されています。
ミライタッチの詳細は「【公式】ミライタッチ | インクルーシブ電子黒板」からご確認ください。
※引用元:https://www.irisohyama.co.jp/b2b/eizou/products/electronic-blackboard/
アイリスオーヤマの電子黒板は、PCやタブレット端末と簡単に接続が可能です。
専用投影アプリやオプションの「ミラーリングドングル」を使い、ワンタッチで簡単に画面共有が可能なため、グループ学習にも最適です。
アイリスモデル電子黒板の詳細は「教育施設向け 電子黒板 | 製品情報 | 映像事業 | アイリスオーヤマ」からご確認ください。
※引用元:https://www.epson.jp/products/bizprojector/ekokuban/
エプソンの電子黒板は、プロジェクター型の電子黒板です。
黒板上で、約90型の大画面で投影ができるため、後ろの席でも見やすくスムーズな授業ができるでしょう。
黒板上に投影するため、板書とも併用がしやすいというメリットもあります。
エプソンの電子黒板の詳細は「電子黒板|ビジネスプロジェクター|製品情報|エプソン」からご確認ください。
日本のICT教育が遅れている理由、海外との比較について紹介しました。
海外と比較すると、日本のICT教育はワンテンポ遅れており、数値上ではようやくスタートラインに立っているような状況です。
適切なICT機器を取り入れたり、教員と生徒のインターネットリテラシーを向上させたりと、生徒の学ぶ環境を整える体制を作り、ICT教育の普及率を着々と伸ばしていきましょう。
この記事の著者
ミライタッチ編集部
ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。