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2024.03.25 GIGAスクール構想

GIGAスクール構想とは|文部科学省によるGIGAスクール構想の現状と問題点をピックアップ!

GIGAスクール構想は、文部科学省が推進する取り組みであり、すべての児童・生徒が最新の情報通信技術(ICT)を活用できる学習環境を提供することを目指しています。

しかし、現在の現状には整備されていない学校や設備不足などの問題が存在し、教育格差の是正や適切な利用方法の確立など、課題も浮き彫りになっています。

今回の記事では、「GIGAスクール構想とは」を簡単に説明し、GIGAスクール構想の現状と問題点をご紹介します。

GIGAスクール構想について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

 

GIGAスクール構想とは

GIGAスクール構想とは、簡単に説明すると、文部科学省が推進する教育施策の1つで、「すべての児童・生徒が最新の情報通信技術(ICT)を活用できる学習環境」が整えられることです。

GIGAスクール構想について:文部科学省

 

GIGAスクール構想の目的

GIGAスクール構想の目的は、すべての学校において、児童・生徒が必要な情報機器やインターネット環境を整備し、ICTを活用した教育を実現することです。

地域や家庭の環境に左右されることなく、すべての子どもたちが等しく最先端の学習環境を学校や家庭で享受でき、創造性を育むことが可能になります。

 

GIGAスクール構想の現状

義務教育段階における1人1台端末の整備状況

※引用元:https://www.mext.go.jp/content/20230711-mxt_shuukyo01-000009827_01.pdf

全自治体のうち「1,810自治体(全体の99.0%)」が令和4年度内に設備が完了しました。

また、残り0.1%の2自治体も、令和5年度中に整備が完了する予定であると発表されており、現状すべての自治体で整備が完了されているようです。

文部科学省|義務教育段階における1人1台端末の整備状況

 

GIGAスクール構想の対象は誰?

GIGAスクール構想の対象は、全国の小学校、中学校、高等学校の児童・生徒です。

すべての学校において、ICTを活用した学習環境を整備することが目指されています。

 

文部科学省によるGIGAスクール構想の問題点とは?

文部科学省によるGIGAスクール構想の問題点としては、以下のような課題が指摘されています。

教員のICT活用指導力が低い

教員がICT機器の知識に乏しく、授業に適切に取り入れられないことが問題視されています。さらに、生徒たちも教員からICT機器の正しい使い方を教わることができないため、スムーズな授業に繋がっていない可能性があります。

ICT機器の持ち帰り

学校の備品であるICT機器は、情報漏洩を防ぐためにも学校内での管理が基本のため、ICT機器を自由に家へ持ち帰り、学習に利用することができません。

仮にタブレット端末を持ち帰られたとしても、生徒による紛失や盗難などを防ぐため、しっかりと管理をしなければならず、教員や親の負担も増えます。

文部科学省|GIGAスクール構想に関する各種調査の結果

 

GIGAスクールによるICT教育で必須の”タブレット端末”をご紹介

タブレット端末は、下記のような使い方でICT教育で活躍します。

教育アプリや学習ソフトウェアの利用

タブレット端末には、数学や言語、科学などの教科ごとに設計された教育アプリや学習ソフトウェアが豊富にあります。これらのツールを活用することで、児童たちは自分のペースで学習を進めることができます。

インタラクティブな学習体験の提供

タブレット端末を使用することで、児童たちは動画、音声、画像などのマルチメディアコンテンツを通じて、楽しく学習が可能です。例えば、アニメーション付きの科学の実験や、インタラクティブな数学の問題解決などが挙げられます。

個別指導やカスタマイズされた学習プランの提供

タブレット端末を使用することで、児童たちに個別の学習プランや指導を提供することが可能です。学習アプリやソフトウェアは、児童の進捗状況や学習スタイルに合わせてカスタマイズされたコンテンツを提供する機能を持っている場合があります。

コミュニケーションが活発になるグループ学習

タブレット端末を使用することで、児童たちはクラスメートや教員とコミュニケーションを取りながら共同作業で学習を進めることができます。グループ学習を通じて、同級生との意見交換や情報共有が促進されます。

 

GIGAスクール構想の小学校での設備

小学校におけるGIGAスクール構想の設備整備には、児童たちが安全に利用できるタブレット端末や充実した教育コンテンツの提供が含まれます。

 

GIGAスクール構想の中学校での設備

中学校におけるGIGAスクール構想では、より高度なICT機器の導入やインターネット環境の整備が必要です。生徒への情報リテラシー教育やデジタルコンテンツの活用方法の指導も重要です。

 

GIGAスクール構想の高校での設備

高校におけるGIGAスクール構想では、より専門的なICT機器やプログラミング教育の充実が求められます。また、生徒の自己表現や情報収集能力を伸ばすための支援が重要です。

 

まとめ

GIGAスクール構想は、ICTを活用した教育の充実を目指す重要な取り組みです。

しかし、教員のICT活用指導力やICT機器の持ち帰りについてなど、課題も存在します。

これらの課題に対処しながら、すべての児童・生徒たちが豊かな学びを享受できるよう、文部科学省が主体となって、改善へと取り組むことが必要です。

この記事の著者

ミライタッチ編集部

ミライタッチ編集部

ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。