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2024.07.30 ICT教育

【注目】ハイブリッド型授業とは?新しい授業形態のメリットについて解説

ハイブリッド型授業は、教育現場で注目を集める新しい授業形態です。従来の対面授業とオンライン授業を組み合わせることで、学びの幅を広げ、より効果的な学習体験を提供します。この記事では、ハイブリッド型授業の定義、メリット・デメリット、成功させるためのポイントを詳しく解説します。

 

ハイブリッド型授業とは?

ハイブリッド型授業とは、対面授業とオンライン授業を組み合わせた授業形態です。例えば、オンラインで事前に動画教材を視聴し、対面授業で議論や演習を行うといった形式が挙げられます。それぞれの授業形態のメリットを活かし、学習効果を高めることが期待されています。

 

ハイブリッド型授業のメリット

ハイブリッド型授業は、従来の授業形態にはない多様なメリットがあり、生徒と教師の双方に新しい学びの機会を提供します。

 

時間や場所にとらわれない学習

オンライン授業の導入により、生徒はいつでもどこでも学習できるようになります。部活動や習い事、家庭の事情などで忙しい生徒も、自分のペースで授業に参加できます。また、病気や怪我で学校に来られない場合でも、オンラインで授業を受け続けることができるため、学習の遅れを防ぐことができます。

 

個人のペースや状況に合わせた学習

生徒一人ひとりの理解度や学習スタイルに合わせて、最適な学習方法を選択できます。オンライン教材の繰り返し視聴や、自分のペースでの学習は、理解が不十分な部分を補強したり、得意な分野をさらに伸ばしたりするのに役立ちます。対面授業では、教員との直接的なやり取りを通じて、疑問点を解消したり、より深い学びを得たりすることができます。

 

多様な教育コンテンツの活用

オンライン授業では、動画、音声など、多様なコンテンツを活用できます。視覚的・聴覚的に訴えかけることで、生徒の理解度と興味関心を高めることができます。また、オンラインツールを活用したディスカッションやグループワークは、生徒同士の活発な意見交換を促し、協調性やコミュニケーション能力を育む機会を提供します。

 

教員の負担軽減

オンライン教材の作成や配信は、一度準備すれば繰り返し活用できるため、教員の負担を大幅に軽減します。また、オンラインでのコミュニケーションツールを活用することで、生徒との連絡や相談を効率的に行うことができます。これにより、教員はより創造的な活動に時間を割くことができるようになります

 

ハイブリッド型授業のデメリット

ハイブリッド型授業は多くのメリットがある一方で、いくつかの課題も存在します。これらの課題を理解し、適切な対策を講じることが、ハイブリッド型授業の成功には不可欠です。

 

通信環境や機器の準備

オンライン授業を受けるには、安定したインターネット回線と適切なデバイス(パソコン、タブレットなど)が必要です。しかし、家庭環境によっては、これらの準備が難しい場合もあります。経済的な問題や、Wi-Fi環境が整っていないなどの理由で、全ての生徒がオンライン授業に参加できる環境を確保することが課題となります。

 

オンライン学習へのモチベーション維持

オンライン学習は、対面授業に比べて孤独感を感じやすく、モチベーションを維持することが難しい場合があります。教員とのコミュニケーションが不足したり、周りの生徒と交流する機会が減ったりすることで、学習意欲が低下してしまう可能性があります。オンラインでの学習状況を把握し、生徒に寄り添ったサポート体制を構築することが重要です。

 

教員のICTスキルが必要

ハイブリッド型授業を効果的に実施するためには、教員にICTスキルが求められます。オンライン教材の作成、Web会議システムの運用、オンラインでのコミュニケーションなど、様々なスキルが必要です。教員への研修やサポート体制を整え、ICTスキル向上を支援することが重要です。

 

効果的なハイブリッド型授業イメージ

ハイブリッド型授業は、科目や学習内容によって様々な形式が考えられます。ここでは、いくつかの効果的な活用事例をご紹介します。

  1. 反転授業型:
  • 事前にオンラインで講義動画や教材を視聴し、基礎知識を習得する。
  • 対面授業では、演習問題やグループワークを通じて理解を深め、疑問点を解消する。
  • 例:数学の授業で、公式の解説動画をオンラインで視聴し、対面授業で問題演習を行う。
  1. 同時配信型:
  • 対面授業とオンライン授業を同時に行い、生徒はどちらかを選択して受講する。
  • 遠隔地の生徒や、体調不良などで登校できない生徒も、リアルタイムで授業に参加できる。
  • 例:英語の授業で、教室での授業をオンラインで同時配信し、生徒は自宅から参加する。
  1. オンデマンド型:
  • オンライン教材をいつでも視聴できるようにし、生徒は自分のペースで学習を進める。
  • 対面授業では、オンライン教材の内容に関する質問や議論を行う
  • 例:歴史の授業で、歴史上の人物のドキュメンタリー動画をオンラインで視聴し、対面授業で人物像について議論する。

ハイブリッド型授業を成功させるためのポイント

ハイブリッド型授業を円滑に進め、その効果を最大限に引き出すためには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。

明確な目標設定

ハイブリッド型授業を導入する目的や目標を明確にしましょう。単にオンライン授業を取り入れるだけでなく、「生徒の主体的な学習を促す」「個別最適化された学習環境を提供する」「教員の負担を軽減する」など、具体的な目標を設定することで、授業設計や評価方法の方向性が定まります。

 

カリキュラム設計

対面授業とオンライン授業の役割分担を明確にし、それぞれの授業形態で何を学ぶのかを具体的に設計しましょう。例えば、オンラインで基礎知識の習得や演習問題を行い、対面授業では議論や発表、実験など、より深い学びやコミュニケーションを重視した活動を行うといった工夫が考えられます。

 

教材開発

オンライン授業で使用する教材は、生徒の興味関心を引き、主体的な学習を促すような工夫が必要です。動画、オンラインクイズなど、多様な形式の教材を活用し、生徒が飽きずに学習を進められるようにしましょう。対面授業で使用する教材も、オンラインで共有できる形式で準備しておくことが大切です。

環境整備

安定したインターネット回線、十分な数のデバイス、Web会議システム、LMS(学習管理システム)など、ハイブリッド型授業に必要な環境を整えましょう。また、電子黒板「ミライタッチ」のような多機能なツールを活用することで、対面授業とオンライン授業をスムーズにつなぎ、より効果的な学習体験を提供することができます。

 

教員研修

ハイブリッド型授業を効果的に実施するためには、教員のICTスキル向上が不可欠です。オンライン教材の作成方法、Web会議システムの運用方法、オンラインでのコミュニケーション方法など、必要な研修を実施し、教員が自信を持ってハイブリッド型授業に臨めるようにサポートしましょう。

 

まとめ

ハイブリッド型授業は、時間や場所の制約を超えた柔軟な学習、個別最適化された学習体験、多様なコンテンツの活用、学習効果の向上と効率化、教員の働き方改革など、多くのメリットをもたらす新しい授業形態です。より効果的で、より柔軟な学びの場を提供するハイブリッド型授業の普及は、教育現場全体に大きな変化をもたらすでしょう。

この記事の著者

ミライタッチ編集部

ミライタッチ編集部

ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。