企業向け電子黒板はこちら
企業向け電子黒板はこちら
2023.02.01 電子黒板
授業でデジタル教材や動画、画像、アニメーションなどを利用する機会が増えている背景から、「電子黒板」の需要が高まっています。
導入を検討しているものの、どのような種類があるのか、どのように活用すればいいのか、イメージが湧いていないという方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、電子黒板を利用するメリット・デメリットや、具体的な活用方法について、わかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
電子黒板とは、PCなどの端末に接続し、画面をディスプレイに表示して利用する、従来の黒板やホワイトボードに代わるツールです。
電子黒板を活用すれば、以下のような学び方が可能になります。
株式会社MM総研のデータによると、教育現場における電子黒板の導入台数は、2022年時点で約27万台です。稼働台数は右肩上がりで、2018年から比べると約2.5倍に増えています。
今後、デジタル機器やITテクノロジーを利用する「ICT教育」が活発になっていくにつれて、電子黒板の稼働台数も増えていくと考えられます。
「電子黒板」の種類は主に次の3つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
タッチディスプレイ型は、その名の通り、直接画面に触れて操作ができる「タッチディスプレイ」に対応している商品です。
タブレットやスマートフォンのように直感的な操作が可能なので、使いやすいのが魅力のひとつ。また、AndroidOSが内蔵されている機器が多く、ブラウザや授業支援ソフトをインストールして利用できるなど、幅広い用途に対応可能です。
機種によってはWebカメラが搭載されていたり、投影機が内蔵されていたりと、授業を効率よく進めるための機能が備わっています。他の機器を準備する必要がないため、導入しやすいのもメリットです。
プロジェクター型は、スクリーンに映像を投映するタイプです。投影サイズを自由に変更できるので、いままで使っていた黒板やホワイトボードに映し出すなど、部屋のレイアウトを変えずに利用できるのがメリット。大画面にすれば、広い部屋でも「後ろの生徒が見づらい」というトラブルを防止できます。
また、黒板やホワイトボードと併用することで、デジタルとアナログを組み合わせた授業スタイルを構築可能です。基本はプロジェクターの映像をもとに授業を進めて、補足が必要な場所は手書きで説明するなど、柔軟性が高いのも、プロジェクター型の魅力だと言えます。
ただし、プロジェクター型は映像を投影するという仕様上、周囲の光の影響を受けてしまいます。使用の際には、教室前方の照明を消したりカーテンを閉めたりするなど、教室内を薄暗くする必要があるのが難点です。明るい部屋で電子黒板を使いたい場合は、解像度が高くバックライトによって明るさをサポートできるタッチディスプレイ型のほうが適しています。
テレビやモニターに専用ユニットを取り付けて、既存の機器をタッチパネル化することで、電子黒板として使えるようになるタイプです。ユニットを取り付けるだけでよく、既にあるテレビなどの備品を利用できるため、省コストで導入できます。
省コストで利用できるのはメリットですが、本来であればタッチ操作ができない機器を利用するため、操作性が悪くなることが考えられます。テレビやモニターによってはユニットが対応していないこともあるので、事前の確認が大切です。
電子黒板が授業で使われる具体的なシーンは次のとおりです。
従来の黒板と違い、電子黒板は書き込んだデータを保存できるので、前回の授業の内容の振り返りが容易にできます。
授業の最初に前回のおさらいをすることで、効率よく次の学習を進めることが可能です。
文章や言葉だけでなく、画像や動画を用いて視覚的に解説することで、より理解を深められます。
画像や動画を使った授業例は、次のとおりです。
インターネットが利用できる電子黒板なら、授業の理解度に応じて、その場で新しい画像や動画を探して見せることも可能です。その結果、内容が印象や記憶に残りやすく、学力が向上します。
書道や図工など、先生が実演している姿を見せる授業は多いです。これまでは「前に集まる」という方法で実演することが主流でしたが、電子黒板に実物投影機を連携すれば、生徒が動くことなく、実演映像を共有できます。
これにより、教室内の理解度の差を減らすことが可能です。さらに映像を録画しておけば、生徒が復習をしやすくなります。
電子黒板を用いることで、生徒の発表をより効率よく、柔軟に行えます。
例えばパワーポイントなどのデジタルデータを用いたり、手書きのノートを投影したりと、生徒の個性をそのまま活かした発表が可能です。
さらに画面を分割して比較表示する、書き込みながら説明するなど、振り返りも容易に行えます。
Web会議システムを利用すれば、テレビ会議による他校との交流が実現します。
他校と接続して共同授業を行うことで、授業内容や進め方の違いを知れたり、他校の文化に触れて良い刺激をもらえたりもするでしょう。
従来の授業方法では難しい他校との交流も、電子黒板なら簡単に実現できます。
授業中に他の生徒が出した回答を共有し、自身の回答と比較して考えることは、自分とは違う価値観を知るきっかけになります。
「自分とは違う考え方をする人もいる」ということを知るだけでも、大きな学びにつながるでしょう。
電子黒板を活用できるのは、授業中だけではありません。授業で使ったデータを保存しておき、その内容を教師間で情報交換することで、より効果的な授業づくりに役立てられます。
同じ科目の授業でも、教師によって説明の方法は、大きく異なります。「ここはこのイラストを使うとよかった」など、教師同士の意見交換を活性化できるのも、電子黒板の魅力です。
電子黒板を活用することで得られるメリットを6つ紹介します。
映像や画像、音声やアニメーションで伝える授業は、生徒に興味や関心を抱かせやすく、知識の定着に繋がります。
文字や言葉だけで伝えるよりも、集中して授業に臨むようになるでしょう。
電子黒板は、次のような授業中の無駄な時間を削減できます。
特に板書は非常に時間を取られる上に、書きながら授業を実施しなければならないため、やや非効率的です。削減した板書の時間を、ディスカッションや発表の時間に用いることで、授業の密度が高まります。
このように無駄な時間を減らすことで、授業内容の充実と集中力の持続を促し、結果的に学力の向上につながります。
電子黒板をうまく活用することで、教師の負担を大きく減らすことが可能です。例えば、授業で使う参考資料を人数分印刷する時間が減るだけでも、かなりの時短につながります。
前回の授業の復習も、保存しておいたデータを呼び出すだけなので、わざわざ振り返り用の資料を改めて作る必要はありません。負担を減らし、効率よく生徒の学びになる授業を実施できるのは、電子黒板ならではのメリットです。
協働的な学びとは、子供同士や地域の人をはじめとする様々な他者と協力し合いながら学びを深めることです。(参考:文部化科学省)
電子黒板を使えば、一方的に教師の話を伝える形式の授業ではなく、生徒が綿密にコミュニケーションを取れるような授業を展開できます。
例えばWebカメラを用いて専門家の話を聞く、生徒がタブレットを持ち寄って資料を作り、電子黒板を使って発表するなど、様々な使い方が可能です。
電子黒板を使えば、生徒が作った資料やノートなどを、クラス全体で共有することが容易に行えます。他人の意見を知る機会を増やすことで、新たな価値観を見つける手助けが可能です。
特に答えが明確ではない国語の授業や、生徒の考え方が重要になる道徳の授業など、他の人の意見を知って成長できる機会は少なくありません。情報の共有がしやすくなるのは、授業のデジタル化の大きな魅力だと言えます。
授業のデジタル化の一環として、生徒1人1人に情報端末を配布する「1人1台端末」の整備が進んでいます。
電子黒板と情報端末をセットで利用することで、1人1台端末の効果をより高められるのがメリットです。
例えば授業で使った資料をタブレットに共有することで、生徒は授業を振り返りやすくなります。逆に生徒が端末で作った回答を電子黒板に映して説明することで、効率よく学びを深めることが可能です。
電子黒板と端末を補完的に使うことで、個別学習と集団学習のそれぞれの良さを取り入れられます。
電子黒板を利用する際のデメリットもぜひ知っておきましょう。以下の3つのデメリットを紹介します。
電子機器は、どうしても不具合が出たりうまく起動しなかったりするので、次のようなトラブルは付きものです。
このような事態に備えて、教師は機器トラブルについての知識も習得しておかなければなりません。
さらに、授業が滞ってしまった場合の、授業内容の補填についても考えておく必要があるでしょう。デジタル機器の取り扱いに慣れていない教師からすると、使いづらいと感じてしまうかもしれません。
電子黒板を導入する場合は、スペースの確保が必須になります。
特にディスプレイ型の場合、ディスプレイとスタンドを設置する必要があるため、比較的大きなスペースを用意しなくてはなりません。
設置場所や保管場所のスペースを考慮した上で、導入を検討する必要があります。
電子黒板を導入するには次のようなコストがかかります。
電子黒板本体の価格は安価なものでも10万円程度から、高いものだと100万円以上の費用がかかります。
また、電子黒板を設置するための工事費用や、必要なインフラの整備、教師や職員が電子黒板を使いこなすための研修費用なども必要です。
さらに、運用に伴うランニングコストも発生するため、導入を検討する際は、事前に予算計画をしっかり行いましょう。
電子黒板の導入は、生徒側、先生側の双方にとって効率的で効果的な教育環境を生み出します。
従来の黒板と電子黒板の良さを併用し、適材適所な使い方をすることで、それぞれの良さが掛け合わさり相乗効果を発揮するでしょう。
これから電子黒板を検討したいと考えている方は、ぜひ「MIRAI TOUCHシリーズ」をご利用ください。MIRAI TOUCHは累計5万台以上・全国47都道府県の教育現場に導入されている電子黒板です。
操作性が高く使いやすい電子黒板を、安価な価格で提供しています。興味がある方は、ぜひ公式ホームページをご確認ください。
この記事の著者
ミライタッチ編集部
ミライタッチは、1931年創業の“社会貢献事業”会社であるさつき株式会社が開発。皆の夢を叶えて、豊かな未来の創造のお手伝いをすることが、私たちの使命です。コラムでは、電子黒板に関する情報や、教育現場で働く方々に向けた情報発信を行なっています。