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CASE STUDY

自分の考えを伝えやすく、他人の多様な考え方に寄り添える。ミライタッチがあれば、より“自分らしさ”を育める。

学校法人森村学園

導入機器

MIRAI TOUCH Pシリーズ M86PE2S

お話を伺った方

学校法人森村学園 初等部 教諭

榎本 昇先生

生徒同士で「なぜ?」「どうして?」といった対話が生まれる授業を実現したかった。
ミライタッチを中心とした授業を行うように。画面の発色が良く、遠くからでも見やすいため、生徒がリラックスした様子で授業に参加できるようになった。また、生徒がミライタッチの画面に自分の意見を直接書くような、生徒参加型の授業を行えるようになった。
対話が生まれる授業ができるようになり、以前よりも「生徒たちの授業の理解度が高まった」というデータ結果が出る。授業の理解度や意欲などにおいても上昇が見られた。

1910年創立。児童数710名が在籍する森村学園初等部は、ICTの導入・活用に県内でも早い段階から動き始めた学校です。2016年には授業にiPadをいち早く導入するなど、子どもたちのICT活用能力を育む授業を実践しています。

特に同校が10年以上前から取り組み、榎本先生が中心となって授業に取り入れているのが、生徒たちの手による「映像制作」。パナソニックが手がける教育支援プログラム「KWN(キッド・ウィットネス・ニュース)」に毎年参加し、作られた映像作品は全国大会のコンテストでこれまでに何回も優秀賞を受賞しています。

榎本先生が授業で重視しているのは、「自分が伝えたいメッセージを、どうしたらしっかり伝えることができるのか」という点。映像制作にあたっては、企画の考案から生徒主体で進めており、皆で意見を出し合い、時にはぶつかりあいながらも、楽しんで作品を作られているようです。これは、映像制作だけに限りません。先生が手がける授業の多くで、生徒の発表する機会やグループ活動が取り入れられ、「対話」を軸とした授業がされています。

「対話」を軸とした教育に、ミライタッチがどのように有効的なのかをインタビューしました。

知識と考えと想いを共有できる授業。より効率的な学習環境をつくるために導入しました。

ミライタッチを導入するきっかけを教えてください。

当校は、県内でもいち早く授業へのICT導入を行ってきました。生徒一人一人にiPad端末を配布したり、プログラミングの授業ではロボットを動かすコーディングの授業を行ったり、子どもたちの知的好奇心を刺激し、知識と考えと想いを共有できる授業を日々実践しています。

長年参加している映像作品コンテストもその一環。与えられた課題に対して、生徒一人ひとりが主体的に取り組むことで、自身の得意な分野を活かすことができ、他の生徒の考え方に寄り添うことで、自分らしさを育んでいけたらというのが我々の想いです。

森村学園としては、“子どもたちが何度も挑戦できる”環境を提供していきたい考えです。失敗がたくさんあってもいい。自分がやってみたいことに挑戦する中で、自身の引き出しを増やしていくことが大事だと考えています。

▲生徒たちによって作られた映像作品

そんな中、映像やプログラミングの授業をする際に、従来のPC教室では当校が理想とする授業を行うのが難しいことが分かってきました。大きなスクリーンが1つあり、それに向かって4人が座れるデスクがいくつも並んでいる教室では、先生1人に対して生徒40人という構図になり、どうしても一方的で受け身な授業になってしまうのです。

大事なのは、生徒同士で「なぜ?」「どうして?」といった対話が生まれること。不明点が出た時にすぐに質問できるような学びの環境でなければ、生徒自身の理解度も落ちます。

また、従来のスクリーンだと映像と音声のタイムロス発生や迫力の無さもあり、驚きや発見を伝える映像やプログラミングの授業にアンマッチだった点もありました。音が小さくて迫力がないと、生徒たちの頭に入ってこないんですよね。

そこで、PC教室をメディアルームとして大幅にリニューアル。従来のデスクは一切無くし、地べたに生徒が座ってリラックスした雰囲気の中で授業を受けられ、自然と生徒同士で対話が生まれる空間にしました。その際に導入したのが、86インチ液晶ディスプレイ一体型のミライタッチです。生徒たちの対話を生む、中心的な役割として備えました。

▲以前のPCルーム

▲新しくなったメディアルーム

他社製品もある中で、どうしてミライタッチを選んだのですか?

理由は明確です。使われる学校の現場のことを研究し尽くしたデザイン・機能性だったからです。最初に注目したのは、電子黒板を支えるスタンド部分です。車いすでもモニタースタンドにぶつからず、高さもぴったりで使いやすい点が分かりました。また、電子黒板に使うペンも特筆すべき点。他社であれば電池が入っており重く、センサーが搭載されてることもあり、ペンを落とすと壊れやすい欠点がありました。しかし、ミライタッチの場合はペンが軽く、落としても壊れない。黒板はペンじゃなくても指で書けるため、とても便利です。

その他、遠くからでもハッキリと見える画面の鮮明さと音のダイナミックさ。自分たちが制作した映像作品も、ミライタッチで上映すると映画のような迫力があり、感動が全く違いました。製品自体にOSが組み込まれているため、単機でZOOMが利用可能など、拡張性もあります。日進月歩の教育現場に対応するために定期的なアップデートもあり、その点も安心。これらを踏まえても、ミライタッチは他社製品より優れており、即決でした。

導入後は、生徒の理解度と意欲が格段に向上。常に“対話”が生まれる授業に変わりました。

ミライタッチを導入してみて、どんな変化が生まれましたか?

PC教室をメディアルームとしてリニューアルしたこともあり、生徒が教室内の好きな場所に座って、ミライタッチを中心とした授業を進められるようになりました。画面の発色がとても良く、いろんな位置からでも遠くからでも見やすいため、生徒もリラックスした様子で授業を受けています。映像と音の凄さに、いつも「おー」と感嘆が上がり、授業にのめり込むようになりました。

映像作品をつくる授業では、生徒がミライタッチの画面に絵コンテを直接書いて、それをデータ化して皆に共有するといった使い方もしています。コンテに対して、他の生徒が「僕はこのようなコンテを考えた!」と自由に意見を出し、ミライタッチの画面に描き始める。そんな自然な対話が生まれる授業ができるようになりました。先生が皆の前に立って教える、というスタイルではなく、生徒全員が授業に参加して、授業を皆で作っていくという感じに近いかもしれません。

そんな対話が生まれる授業になったこともあり、ミライタッチを導入してから、以前よりも生徒たちの授業の理解度が高まったというデータ結果が出ています。毎回授業が終わった後に、生徒一人ひとりに「今日の授業はどうだったか?」「しっかりと理解できたのか?」を知るためのアンケートを取っているのですが、結果を見ても一目瞭然。授業の理解度や意欲などにおいて、上昇が見られました。

 

導入後のサポート体制はいかがでしょうか?

2021年に導入してから1年ほど経ちますが、特段故障などは起こっておりません。ミライタッチのディスプレイはとても頑丈で、厚さ4ミリの強化ガラスが貼ってあるそうで、例え生徒達が何か物を投げても割れることは無いので、安心です。

また、万が一困ったことがあった場合でも、担当営業の方がいつも迅速に対応してくださるので、とても感心しています。つい先日もWiFIに接続できないというエラーが発生したのですが、連絡をしたらすぐに駆けつけてくれて、原因を探り解決をしてもらえました。他社メーカーや販売代理店だと、連絡してから調査までに数日の期間を要したり、たらい回しにされることもあるかと思うのですが、ミライタッチはその心配が無いんですよね。担当営業の方が製品のことを熟知されており、すぐに解決していただける点が、大きな安心感です。

ミライタッチだから実現できる。私たちが想い描く、未来の授業。

今後ミライタッチを使って、どのような授業をしていきたいですか。

私の個人的な最終目標でもあるのですが、将来実現したいのは、子ども自身が先生となって授業を行うことです。そうなれば、子どもたちはもっと勉強が好きになるだろうし、楽しく感じられるんだろうなと考えています。もちろん、私たちがスーパーバイザー的な役割で入り、円滑に授業が進むようにサポートはします。

私のこれまでの経験上、授業をしている中で一番勉強をしているのは、先生自身なんです。それはもしかしたら、効率的・理想的じゃないかもしれない。授業とは、生徒が学ぶための時間なので、生徒自身が授業をし、そこでアウトプットすることで更に深く学んでいくこともできると考えます。生徒自身が先生だから、周りの生徒も今よりも質問しやすくなるかもしれません。

従来なら実現が難しかったような、そんな理想を思い描けるようになったのも、ミライタッチに出会えたから。ミライタッチには、将来の教育を変える可能性があると思います。

冒頭でもお伝えしたのですが、森村学園では“子どもたちが何度も挑戦できる”環境を提供していきたいのです。10回挑戦して8回成功する生徒と、100回挑戦して60回成功する生徒であれば、本校は後者の生徒を育成しています。とにかく、失敗をたくさんしてもいいから、自分がやってみたいことにたくさん挑戦してみて、そのなかで自分の引き出しを増やしてほしい。電子黒板を導入して効率化できることがあるのであれば、どんどんと活用していきます。これからもずっと、子どもたちにチャンスを与える教育の場でありたいのです。