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CASE STUDY

遠隔コミュニケーションもミライタッチで実現。電子黒板「ミライタッチ」で叶える、理想の教育。

群馬県邑楽町教育委員会

導入機器

MIRAI TOUCH Cシリーズ S65E1P

お話を伺った方

邑楽町教育委員会 学校教育課 課長補佐

大芦 純 様

学校教育課 課長補佐 指導主事

大芦 純 様

学校教育課 庶務係 主任

網倉 雄二郎様

邑楽町立長柄小学校 校長

小林 淳一様

教頭

佐藤 和良様

6年生・英語担当 教諭

和田 圭輔 様

1人1台「Chromebook」という端末を持つ環境へ移行することになり、新しい学びの環境を支援するため。
先生はもちろん、子どもたちも使いこなすことで、これまでに実現できなかった授業を行えるようになった。
小学校と中学校をつなぐ遠隔授業も実現。教員の心の余裕も生まれた。

この度、群馬県の邑楽町教育委員会の皆さまに、ミライタッチ導入のインタビューを行いました。

群馬県南東部に位置する邑楽町(おうらまち)。ICT機器を活用し、個人に最適化した学びや、主体的・対話的な深い学びへと授業を改善している自治体です。同町ではGIGAスクール構想に伴って、2020年12月に小中学校へ電子黒板「ミライタッチ」を導入。今回のインタビューでは、導入に至った経緯や、現在の活用状況、表れてきた効果などについてお話を伺いました。

「新しい学び」を支える充実の機能。簡単に動かせて、形もスタイリッシュ。

「ミライタッチ」を導入した経緯について教えてください。

邑楽町教育委員会 学校教育課 庶務係 髙橋 克徳 課長補佐:

邑楽町には小学校4校と中学校2校があり、2020年にすべての普通教室へ「ミライタッチ」を設置しました。実はそれ以前にも、大型提示装置としてプロジェクターを各校に数台、電子黒板は各校1台だけ置いていたんです。各教室への一斉導入に踏み切ったのは、1人1台「Chromebook」という端末を持つ環境へ移行することになったため。新しい学びの環境を支援するには、教育設備をさらに充実させる必要があると考えたのがきっかけでした。「ミライタッチ」の存在はインターネットで知りました。ある学校から「電子黒板の機能がとても良い」と評判を聞き、検索していた時に見つけたんです。早速問い合わせてデモ機を取り寄せてみたところ、操作に全くストレスがない。さらに端末との連携やインターネットへの接続のスムーズさ、Zoomが使える点など、機能の充実度や使い心地にもとても良い印象を受け、導入へと動くことになりました。

実際に導入してみた感想はいかがでしょうか?

邑楽町立長柄小学校 6年生・英語担当 和田圭輔 教諭:

最初は、学校現場から戸惑いの声も多く挙がっていました。正直に言うと、私もそのうちの一人だったと思います(笑)。皆「教室はただでさえ狭いのに、大きな機械が増えるのか…」と。ところが、実際に使ってみるとすごく便利でびっくり。不満の声も一切上がらなくなりましたね。逆に、大きな画面だからこそ一番後ろにいる児童生徒にも鮮明に授業内容を掲示でき、授業が円滑に進むようになりました。加えて、端末への接続のしやすさも魅力的です。個人端末に入っている画面共有アプリに6桁の暗証番号を入力すれば、数秒でミライタッチに繋がるので、頻繁に活用させてもらっています。私が教室に入って端末を操作しはじめた途端に、「223…」と番号を教えてくれる児童生徒もいるくらいなんですよ。

邑楽町教育委員会 学校教育課 庶務係 網倉 雄二郎 主任:

これまで、端末接続にはHDMIなどの有線が必須でした。それだと指導する先生の位置が決められてしまいますよね。今はワイヤレスなので自由に動けますし、時間をかけずにパッと授業も始められる。とても便利だから、この1年で日常的に活用されるようになりました。想像以上の評判で嬉しい限りです。

邑楽町教育委員会 学校教育課 課長補佐 大芦 純 指導主事:

やはり大きな電子黒板となると、教室で先生が動きやすいものでないと困ります。さらに子ども達がぶつかったりケガをしたりする危険もあるものです。その点、「ミライタッチ」のスタイリッシュさはすごくポイントが高いですね。先生からも「キャスターのロックを外せば軽くスーッと動かせる」「後ろに何か教材を置いていても、簡単に取り出したり仕舞えたりできるのでラク」といった声が挙がっています。

邑楽町立長柄小学校 小林淳一 校長、佐藤和良 教頭:

個別最適な学びや協働的な学びに、1人1台端末と電子黒板が必要だと強く感じています。一斉授業では捉えきれない、子ども一人ひとりの魅力や学びの特性が、ICT活用によって全体授業の中で捉えることができているのではないかと思います。

小学校と中学校をつなぐ遠隔授業も実現。教員の心の余裕も生まれた。

普段、「ミライタッチ」をどのように活用していますか?

邑楽町立長柄小学校 6年生・英語担当 和田圭輔 教諭:

使う場面は様々ですね。先生はもちろん、子ども達も使いこなしています。たとえば児童生徒が手書きしたシートを本人に発表して欲しい時。児童生徒自身が端末のカメラでシートを撮影すると、「ミライタッチ」がその画像データを読み取ってPDFに変換し投影してくれます。そこへ、各々がマーカー機能などで伝えたいポイントを示しながら発表する…という一連の流れが難なく進みます。また「ミライタッチ」は遠隔交流にも最適なので、今後はそういった機会も増えていくと思いますよ。子どもたちは1人1台端末を持っているので、今まででも個人で遠隔交流はできたのですが、それだと教師の管理から離れすぎてしまいます。そこで、電子黒板につないで相手をドンと映せば、対全員でその人の話を聞いたり、クラスの中の誰かが質問したりできます。先日は6年生の総合的な学習の時間で、小林校長に校長室からコメントを発信していただきました。遠隔交流には、この「1つの大きな画面をみんなで共有する」という使い方が最適だなと感じています。実は、他校との遠隔交流もすでに実現しています。この間は、英語の授業で町内の中学1年生のクラスと繋がりました。こちらは小学5年生のクラスなので、中学に上がるまであと2年。そこで、実際の先輩に中学生の1日の生活を聞いてアドバイスをもらおう!という単元です。5年生はまず英語で話せるように勉強して、いざ本番で中学生に質問。中学生はその場で答えてくれました。距離が離れても音声や画像はクリアに届くため、当日は大盛り上がりでした。皆が集中して、中学生との英語でのやり取りに夢中になっていましたね。こんな授業は「ミライタッチ」がなければできなかったことです。

「ミライタッチ」を導入してみて、何か変化はありましたか?

邑楽町立長柄小学校 6年生・英語担当 和田圭輔 教諭:

授業準備の時間が短縮されて、精神面の負担がとても軽くなりました。以前は、授業が始まる5分前には教室に行ってプロジェクターなどセッティングしていました。まず投影までに時間がかかりますし、その上で光の加減を調整して、位置を変えてサイズを直して、毎回ピントを調節して…と大変で。準備の間も子どもたちは容赦なく話しかけてくるので、心が折れそうになることもしばしば。「ミライタッチ」が来てからは、そのストレスが全てなくなりました。たった数分の時短ですが、それが毎日・毎授業で積み重なると違いは歴然。その数分が子どもと向き合う時間になるわけですから、授業の流れも、教員としての心持ちも大きく変わりましたね。授業中も「教科書の160ページ、21行目」と言ってパッと見ることができる児童生徒は案外多くありません。これを、電子黒板を操作して「ここを見て」と言ってしまえば簡単。シンプルですがそれが授業の1、2分を短縮させるんです。授業時間は変わらないですが、体感で7〜10分ほどプラスされるような価値を感じます。プリントを用意する頻度が減ったことで印刷室にこもる時間もなくなり、エコで経費削減もできて、本当に良いことだらけです。

コロナ禍にも有効。あらゆる教育活動をより良くするツール。

授業以外に、「ミライタッチ」が役立つ場面はありますか?

邑楽町教育委員会 学校教育課 課長補佐 大芦 純 指導主事:

学級会、委員会、本来なら体育館などに集合して実施する各種行事、そして保護者への教育報告…と、活躍する場面はどんどん広がっています。校内ではもちろんのこと、地域の関係者の方々からも好評をいただいており、今や無くてはならない存在です。最近だと、毎年恒例の町内全6校による「いじめ防止子ども会議」でも活用しました。2020年度はコロナの影響でリアルでの開催ができなかったので、各学校と役場をオンラインで繋げられたのはとても有り難かったですね。各学校代表の子どもたちが発表する姿を映し出すことで、コロナ禍でもしっかりやっている姿を多くの方に観覧してもらうことができました。予期せぬパンデミックの中でも例年通りの取り組みができたのは、何より「ミライタッチ」のおかげです。こういった数々の活躍事例により、今まで普通教室のみの導入でしたが、特別教室への追加整備も行いました。現在、「ミライタッチ」の導入数は77台。今後もさらに先進的な取り組みを全教職員で学び合い、個別最適な学びや協働的な学びの実現に向けて、理想の教育を推進していきたいです。