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CASE STUDY

「学習者用端末×ミライタッチ」はGIGAスクール構想の実現で目指す「情報活用能力」育成のためのナイスタッグだと、断言できます。

青森県八戸市教育委員会総合教育センター

導入機器

MIRAI TOUCH Xシリーズ M65CE2X 

お話を伺った方

八戸市教育委員会 総合教育センター 主任指導主事

石井 一二三先生

これから教育で求められる「情報活用能力」を高めるために、電子黒板が必要だった。
ミライタッチを導入することで、児童生徒がお互いに何を感じて何を考えているのかを共有できる授業が可能になる。
児童生徒が自身の考えを、それぞれが伝えたい方法で自由に発表できる授業が実現できるようになる。

文部科学省によって2019年に発表・開始された、学びの改革「GIGAスクール構想」。GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略で、直訳すれば「すべての人のためのグローバルで革新的なゲートウェイ」の意味。誰一人取り残すことなく子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けた施策と定義されています。

全国の小中学校で1人1台の端末が支給完了し、教育現場での本格的なデジタル導入が開始される中、「ICT環境をどのように活用し、生徒への授業を行うか」で悩まれる学校も多いと聞きます。特に、学習指導要領に新たに定められた『情報活用能力を、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付ける』に基づき、情報活用能力の育成に関しては非常に難しいのではないでしょうか。

今回、電子黒板「ミライタッチ」を体験いただき感想を伺ったのは、青森県八戸市教育委員会 総合教育センターで主任指導主事を務める石井先生。八戸市の教育現場におけるICT環境整備の立役者として尽力され、これまでに電子黒板などのICT機器を多数使用された経験をお持ちの先生です。

これから教育で求められる「情報活用能力」を高めるために、ミライタッチがどのように有効的なのかをインタビューしました。

ミライタッチは、従来の”電子黒板のイメージ”を覆しました。
こんなに使いやすくて便利で、すべてが1台で完結するなんて。

ミライタッチを使用してみて、どうでしたか。

ミライタッチを使ってみて最初に驚いたのは、黒板に文字を書いた時の反応の良さですね。

これまでに数々の電子黒板を使ってきた経験があるのですが、正直「電子黒板は、反応がちょっと悪い」というイメージがあったのです。文字を書く際のペンの筆運びと、実際に黒板に書いた文字の筆跡が全然合わなくて。「電子黒板はこんなものなのかな」と、少し諦めていた部分もありました。しかし、ミライタッチは全く違ったのです。筆運びと電子黒板に書いた文字の筆跡にタイムロスが無く、これまでの黒板にチョークで文字を書く感覚と全く同じ。書き心地の良さを大変熱心に追求されているのだろうなと思いました。文字を書いた時の心地良さは、先生たちが電子黒板を使う上で一番気にする点であり、とても大事なのです。その点をミライタッチはとても分かっているなと思いました(笑)。

次にオススメしたい点は、オールインワンな製品であるということ。
ミライタッチが1台あれば、すべて完結してしまうということですね。

八戸市では各学年に1台以上の大型ディスプレイを導入しており、パソコンとディスプレイはケーブルで繋いで使用しています。しかし、教室ではそれがとても不便でした。大型ディスプレイの設置場所次第で、ケーブルで繋ぐパソコンの位置も限られますし、パソコンを落として破損する危険性も大いにありました。またパソコンだけじゃなく、実物投影機を使う場合も更に別のケーブルで繋いで・・・と、教室がケーブルだらけになってしまう(笑)。授業と授業の合間の休憩時間にセッティングをするのですが、ケーブルに生徒が足を引っかけて転んだりする可能性も無いわけじゃないのです。

ミライタッチであれば、1台でディスプレイもパソコンも実物投影機もすべてが完結。機器ごとにケーブルで繋いだり、使用時に機械のボタンを切り替えたりする必要も無い。これまでの私たちの苦労や心配事が、一気に解消されるわけです。

電子黒板に苦手意識がある先生でも、容易に使えそうでしょうか。

ミライタッチの良い点でもあるのですが、電子黒板の操作時に使用するボタンは、電源や音量ボタン以外だと、マルチファンクションボタンの1つしかありません。操作が分からなくなった場合にそこを押せば、ホーム画面に戻るので安心です。他社メーカーの電子黒板であれば、画面の脇にいろいろなボタンが配置されている製品が多く、ちょっと難しさを感じる先生も多かったはず。その点、ミライタッチはシンプルでとても使いやすいと断言できます。これまでの電子黒板のマイナスだった点やイメージを覆すほど、これからの教育現場で使いやすい製品だと思います。

黒板を使っていた”これまで”の感覚で使える、電子黒板。先生の負担も減らし、”これからのミライ”に合った授業を可能にします。

電子黒板を導入することで、今後どのような教育が可能になりますか。

当初GIGAスクール構想で児童生徒1人に1台の端末が支給されることになった際、八戸市では「パソコンの画面が児童生徒全員に見えるように、大きく映し出したい」と考え、大型ディスプレイを導入しました。しかし数年が経ち、現在求められている活用は、「児童生徒がお互いに何を感じて、何を考えているのかを共有しましょう」という活用に変化しており、電子黒板の導入を検討しています。

先生のパソコン画面をただ大型ディスプレイに映すだけなのと、実際に児童生徒の前で先生が操作しているところを丁寧に見せながら教えるのとでは、児童生徒への伝わり方が全く違うことが、ここ数年の教育現場で分かってきたことです。答えや結果を教えるだけの授業ではなく、答えや結果に辿り着くまでのプロセスを見せるのが、今の授業に必要なこと。その点を大いに可能にするのが、電子黒板の良さだと考えています。

パソコンも無かったような時代の授業であれば、黒板に児童生徒が複数人で同時に書くことは、普通のことでした。しかしデジタル化が進んで電子黒板が普及し出してからは、電子黒板の製品自体のスペックなどもあり、複数人が同時に書くことができませんでした。しかも先ほど申し上げたように筆運びの反応が悪くて、とても授業で使えたものではなかった…。その点、ミライタッチであれば、上記の課題をすべて解決しており、9人同時に電子黒板に書くことも可能に。これまでのような黒板の感覚で、先生たちも授業ができるはずです。

電子黒板を導入することで、先生の負担も大きく減りますか。

かなり負担が減ると思います。例えば、授業の録画機能。電子黒板であれば黒板の内容をデータ化して蓄積ができます。これまでの電子黒板であればパソコンと繋ぐ必要がありましたが、ミライタッチでは製品自体にデータ保存が可能です。それによって従来の黒板であれば、次の授業のために黒板内容を消す必要がありましたが、電子黒板であればその必要も無いです。これまでの授業内容や生徒の発表をデータとして復元し、復習することもできます。
そんな点が先生達の負担を大きく減らし、これまでに無かったような新しい授業を可能にすることは、容易に想像がつくかと思います。

これからの理想とする教育の未来と、ミライタッチのフル活用

これからの教育はどのように変わっていくべきだとお考えですか。

学習指導要領に新たに『情報活用能力を、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付ける』と明記された。それはどんな能力なのか、その中から1つ噛み砕いてお伝えすると、「子ども達自身が無数にある情報の中から取捨選択して、自分たちの思いや考えを伝えられる」能力です。情報の収集源はインターネットだけに限らず、本や新聞、教科書でも何でもOK。どのようなことを考えて、どの情報からどの内容を活用して、自分の意見を伝えるかがポイントになります。

この情報活用能力を育てていくために、これまで各学校で試行錯誤してきたのですが、ミライタッチの機能をフル活用することで、私たちがこれから実現したい”理想とする教育”が可能になると思いました。

”理想とする教育”とは、どのようなものでしょうか。

例えば、ある児童生徒が「自分が発見したことを伝えたい!」と思った時に、自身のChromebookを使って「これを見て!」と説明を始めるのは、これまでもよく見かける授業での光景でした。しかし、ミライタッチがあれば「みんなに自分の考えを共感してほしい」と思った際に、わざわざ端末を大型ディスプレイの場所に持っていきケーブルで繋ぐのではなく、電子黒板に自身のChromebookの画面を直接映すことで、みんなからの感想や反応をもらうことができます。

また、その際に別の児童生徒が「僕は違うことを思った!」ということを伝えたい場合も、ミライタッチの画面を触って直接操作をしたり、ペンを使って画面に書き込んだりすることが可能。さらに、その意見を聞いた他の児童生徒が「私はこんなのを見つけました!」と、サイトで検索した画面をみんなに見せることもできますし、「手書きの資料で伝えたい」と考えた児童生徒が、ミライタッチの実物投影機を使って発表することもできます。

このように児童生徒が自身の考えを、それぞれが伝えたい方法で自由に発表できる授業は、これからの教育現場で目指すべき授業です。これまでの電子黒板では不可能でしたが、ミライタッチであれば簡単に実現できる機能が備わっています。そう考えると、学習指導要領にある「情報活用能力」を養うには、現時点でミライタッチが一番有効な製品だと言ってもいいかもしれません。