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CASE STUDY

授業のテンポ感が良くなり、生徒の集中力が向上。「学びの多様化学校」への導入実証実験で起きた数々の変化

大分市教育委員会/玖珠町立学びの多様化学校(現:くす若草小中学校)

導入機器

「ミライタッチ + 日本HP 特別パッケージ」 ミライタッチ ChromeOS™ Flex搭載モデル

●インジェクションプリンター HP Smart Tank 7305 ●USBビデオバー Poly Studio USB バー ●ヘッドセット Poly Blackwire 3220 USB-A

お話を伺った方

玖珠町立学びの多様化学校(現:くす若草小中学校) 

井上 孝文 様

玖珠町立学びの多様化学校(現:くす若草小中学校)

岡野 悟 様

これまではテレビやプロジェクターを大型提示装置として利用。投影している画面は接続しているPCから間接的に操作しなければならず、その度に授業が中断してしまっていた。また画質も荒いため、生徒の集中力低下にもつながっていた。
さつき株式会社と株式会社日本HPの協力のもと、電子黒板「ミライタッチ」やUSBビデオバー、プリンター、ヘッドセットといった周辺機器を教室へ導入する実証実験を行った。
大型提示装置を直接触って操作ができるようになったことで、授業のスピード感がアップ。また画質も格段に上がり、生徒の集中力が高まった。さらに、ビデオバーを活用することで高画質・高音質でのリモート授業が可能となったり、ミライタッチにプリンターを接続することで授業中でもすぐに印刷ができたり…と、より豊かで便利な教育が実現された。

今、教育現場で大きな課題となっているのが不登校児童の増加。文部科学省によると、全国の小・中学校における不登校児童生徒数は34万6482人(2024年10月時点)おり、11年連続で増加しています。そんな中、全国各地で開校しはじめているのが「学びの多様化学校」です。不登校児童生徒一人ひとりの実態にあわせた教育を行うことで、「誰一人取り残されない学びの保障」を実現しようとしています。

さつき株式会社と株式会社日本HPでは、「学びの多様化学校」の先駆けとなった大分県の「玖珠町立学びの多様化学校(現:くす若草小中学校)」のICT教育を推進すべく、同校へミライタッチや周辺機器を提供する実証実験を行いました。

ミライタッチを導入したことで、同校の授業や生徒たちにどのような変化が起こったのでしょうか?井上孝文教諭、岡野悟教諭にお話を伺いました。 

授業スタイルが多様な教室でも、ミライタッチは大活躍

玖珠町立学びの多様化学校(現:くす若草小中学校) 井上 孝文 教諭

くす若草小中学校では、どのような教育が行われているのですか?

井上:

くす若草小中学校の特徴は、教師に「自由裁量」が与えられていることです。生徒たちは学校を欠席していた分だけ授業の進度が下がっているため、その差を埋められるようなカリキュラムをそれぞれ組んでいます。ある教師は1年生からの学習内容をダイジェスト版にしたスライドを作ったり、ある教師は各生徒の進度にあわせたプリントを用意したり…と、教師が各生徒にあわせた授業を行っているんです。そしてどの授業でも、ICT教材が活躍しています。

また当校では、一般的な教科だけでなく、好奇心や健やかな心身を育む「野遊び」、自分や他者の理解を深める「対話」、自分の得意なことを知る「探求」といった教科も新設し、生徒たちが自ら学び、のびのびと成長していける環境を作っています。

ミライタッチをどのように活用していますか?

岡野:

スライドを見せたり、ホワイトボードとして使ったり、画面をスクリーンショットして保存しておいたり…など、本当にさまざまな使い方をしています。ミライタッチの中にはデジタル教科書もインストールしており、指定の場所に触れると音声も流れます。英語の発音を教えるときなどは大変便利ですね。

画質の良し悪しが「授業への集中力」を左右する

玖珠町立学びの多様化学校(現:くす若草小中学校) 岡野 悟 教諭

実際に使ってみての感想を教えてください。

岡野:

「直接触って操作できる」という点が、やはり1番嬉しいポイントでした。テレビやプロジェクターなどはあくまでPC画面を投影するだけの機器だったので、画面を拡大・縮小したり、ページをめくれたりするのはとても便利です。これまでは画面を操作しようとするたびにPCの前に移動しなければなりませんでしたが、今はその時間がなくなったため、授業が途切れることなくスムーズに進むようになりました。

井上:

ホワイトボードに書いた内容や資料を保存しておけるのもすごく便利ですね。今までは授業が終わる度に板書を消さなければならなかったため、「書くこと」に膨大な時間を費やしていました。今は少し操作するだけで前回の板書をパッと表示させられるため、授業の効率化に大きく貢献しています。今までより多くの問題を解くことができたり、理解度にあわせてゆっくり授業を進められたり…と、生徒たちにも大きなメリットをもたらせていると感じます。

ミライタッチを導入後、生徒からどんな反応がありましたか?

岡野:

「画面がきれい!」という声がよく挙がります。これまで使っていた大型提示装置は画質が荒く、小さな文字だと潰れて見えなくなってしまうこともよくありました。ミライタッチは4Kの超高精細ディスプレイなので、拡大してもクリアに映ります。

画質が良くなったことで、生徒たちの授業の集中力も大きく高まりました。ミライタッチは、教科書やテキストを表示するには最適な電子黒板と言えるのではないでしょうか?

周辺機器を取り付ければ、リモート授業の質も大幅アップ


ミライタッチに付属したビデオバー「Poly Studio」はどのように活用していますか?

岡野:

くす若草小中学校では、欠席の子が授業へのリモート参加を希望する場合があります。その際に高性能なマイク・スピーカー・カメラが付いたPoly Studioを活用して教室を映し、授業の様子を届けています。

ミライタッチは、カメラでこちらの様子を映す傍らで、デジタル教科書を見たり、生徒にちょっとした課題を与えたりすることも可能です。入力が終わったのか、どんな答えを入れたのかなどもこちら側ですぐ把握できるので、その場にいるのと変わらない感覚で授業ができています。

画質や音質の高さも全く問題ありません。むしろ、音質が良すぎて起こったプチ事件もありました。とある生徒が授業にリモート参加していた際、修学旅行で何をするかを話し合うタイミングがあったのですが、その生徒がちょうど修学旅行中に誕生日を迎える予定でした。そこで、教室にいた一人が「〇〇さんにサプライズプレゼントをあげよう」とひそひそ声で話したところ、その内容がすっかりリモート先の本人にも届いてしまったんです。このときばかりは、Poly Studioの性能の良さを少し恨みましたね(笑)。

プリンター「HP Smart Tank 7305」の活用シーンについても教えてください。

岡野:

HP Smart Tankは、学習プリントや生徒たちが作った成果物などを印刷する際に使っています。最近だと、夏休み期間に校内で行われた、夏祭りの準備で大活躍しました。生徒たちに出し物のアイデアを考えてもらったのですが、そのアイデアを印刷して教室に貼り付けたんです。今までは職員室にしかプリンターがなかったことを考えると、驚くほど印刷が楽になりましたね。

ミライタッチは、防災への活用も期待できる

今後、ミライタッチをどのように活用していきたいですか?

井上:

ミライタッチ単体でオンラインコミュニケーションができるのはもちろん、ブラウザも使うことができるため、防災への活用を期待しています。災害が起きた際、避難所となる学校や近隣施設に持ち込むことで、リアルタイムの情報発信や、避難所同士の連絡、SNS情報の表示などができるのではないかと考えています。まだ試していないため未知数ではありますが、ミライタッチはさまざまな使い方ができるため、何らかの形で有効活用ができそうです。