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導入事例 CASE STUDY
これからのAI時代の“学び”に必要なのは「面白い」という感情。
それを引き出すのが、ミライタッチ。
鹿児島市教育委員会/鹿児島市立田上小学校
導入機器
理科室等特別教室:『MIRAI TOUCH』 M75CE3X+ChromeFlexOPS
普通教室:『MIRAI TOUCH』M65PETS+ChromeFlexOPS
お話を伺った方
鹿児島市教育委員会 学校ICT推進センター DX担当部長
木田 博 様
鹿児島市立田上小学校 校長
佐土原 隆 様
鹿児島市立田上小学校 教員(理科専科)
増田 覚 様
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- ●ミライタッチの導入前は、デジタルテレビを大型モニターとして活用していた。テレビは画面へのタッチ操作ができないため、子どもたちはテレビ画面を、先生は手元のタブレットやPC画面を見るという「視線のズレ」が発生。お互いに異なる画面を見ながら授業を進める形となり、双方向のコミュニケーションが生まれにくくなっていた。 ●教材を紙で手作りするなどアナログな業務も多く残されており、教員の労働負担の大きさが深刻な課題となっていた。
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- ●2024年より鹿児島市内の全公立小中学校に、ミライタッチを導入。子どもたち一人ひとりが持つタブレット端末とミライタッチが、簡単・瞬時にシームレスにつながるようになった。
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- ●従来の黒板と同じように、ミライタッチは直接タッチして操作できるため、先生方がこれまで培ってきた授業スタイルや指導技術を大きく変えることなく、授業のICT化をスムーズに実現。先生と子どもたちの視線のズレも無くなり、双方向のコミュニケーションが活発化した。 ●先生方の教材作成などのアナログな業務が大幅に削減された。その結果、先生と子どもたちの交流する時間が今まで以上に確保できるようになり、関係性が深まった。 ●学びには「面白い」という感情が必要。面白いから探求心は尽きないし、もっと知りたくなる。画面を直感的に触って動かせるミライタッチは、子どもたちの「面白い!」「やってみたい!」という感情を引き出し、主体的で深い学びを支える最高のパートナーになった。
文部科学省が推進するGIGAスクール構想の第2段階「NEXT GIGA」では、さらに進化したICT教育環境の整備と活用が掲げられています。児童生徒がICT端末を効果的に活用し、教員もICTを活用した指導力を高めることが急務の課題となっています。
そんな中、鹿児島市では2024年より市内の全公立小中学校にインクルーシブ電子黒板『MIRAI TOUCH(ミライタッチ)』を導入し、教育現場に新たな風を吹き込もうと積極的に活用の幅を広げています。
今回は、鹿児島市内でも先進的な活用で注目を集める田上小学校に注目。校長の佐土原様と理科教員の増田様に、「ミライタッチ」を導入してから起きた変化や、具体的な活用アイデア、そして未来への展望について語っていただきました。
さらに、このプロジェクトを推進する鹿児島市教育委員会のDX担当部長である木田様にもインタビューを実施。「ミライタッチ」の導入を決意した背景や、鹿児島市が目指すこれからの教育の理想像について、詳しくお話を伺いました。
ミライタッチが生み出すのは、“学びの楽しさ”。
子どもたちの主体性を大きく育む。

鹿児島市立田上小学校 校長 佐土原 隆 様
「ミライタッチ」を導入後、田上小学校ではどのような変化がありましたか?
佐土原校長:
私は2025年に本校へ赴任したのですが、着任してからのこの約1年を振り返っても、ミライタッチを授業で活用する頻度は間違いなく高くなっていると感じます。現在、子どもたち一人に一台ずつタブレットが支給されていますが、先生方がそのタブレットとミライタッチをうまく連動させて授業を進めている姿を、よく目にしますね。
以前の授業スタイルは「子どもたちが一人で学習し、発表の場でも一人が一方的に話す」という形が主流でした。しかし、ミライタッチが教室の中心にある今では、お互いの考えを見比べたり、教室全体で意見交換したりするなど、より幅広く活発なコミュニケーションが生まれているように感じます。子どもたちが能動的に授業に参加する、いわゆる「アクティブラーニング」の活性化に一役買っているのは間違いありません。

子どもたちも抵抗なく、スムーズに使いこなせているのでしょうか。
佐土原校長:
まさにデジタルネイティブ世代ですから、びっくりするほどスムーズですよ。1年生のクラスでも「タブレットで撮った写真を子どもたち自身が共有フォルダに送り、ミライタッチで全体共有する」といった操作がごく自然に行われているほどです。

先生方の業務負担の面での変化はいかがですか?
佐土原校長:
教材準備の負担は劇的に軽くなったのではないかと思います。たとえば教科書の挿絵を1つの授業で見せたい時、以前はプリンターで何枚も印刷して、それらを綺麗に切り貼りしてポスターサイズにする、といった気の遠くなるような作業をしていましたからね。
実は私自身、特別支援学級での講話の際、紙芝居風のポスターを自作して持って行こうとしたことがあったんです。その時、現場の先生から「校長先生、それ印刷しなくてもミライタッチで映せますよ!」と教えられまして、実際に試してみたら「こんなに楽なんだ」と身をもって実感しました。

授業以外では、「ミライタッチ」をどのように活用していますか?
佐土原校長:
登下校時に子どもたちに見てもらえるよう、玄関口に設置しています。
活用方法はかなり多岐にわたりますね。たとえば、これまでは置き場所に困って展示しづらかった図工の立体作品を、写真に撮って投影しました。「いじめ防止啓発強調月間」の際には、子どもたちに実施した「言われて嬉しかった“あったか言葉”」アンケートの結果を集約して、スライドで流しました。他にも、トイレのスリッパが綺麗に並んでいたクラスを写真付きで紹介したり、図書室の新刊の紹介を行ったり……と、さまざまな使い方をしています。
最近では、教頭先生が子どもたちのダンス動画を流したところ、登校してきた子どもたちがミライタッチの前に集まって、皆で楽しそうに踊りだすという、とても微笑ましい光景も見られました。

今後、「ミライタッチ」をどのように活用していきたいですか?
佐土原校長:
学校は勉強をするためだけの場所ではなく、友だちや先生と関わり、多様な体験を楽しむ場所であってほしいと考えています。他者と関わり合い、さまざまな経験をする中で生まれる「楽しさ」こそが、子どもたちの健やかな成長に何よりも大きく作用すると思うのです。
そんな「楽しい学校」をつくる手段の一つとして、「ミライタッチ」を大いに活用していきたいですね。現在はまだどうしても「壊してはいけないから、教員だけが触るもの」という空気感が少しありますが、今後は子どもたちがもっと自由に、主体的に活用できる身近なツールにしていきたいです。
たとえば、子どもたちが自作した「おすすめの本の紹介スライド」を流したり、委員会活動の報告動画を自ら撮影して発信したり……。「ミライタッチ」を軸に、子どもたち自身の自由なアイデアで学校生活を彩っていけるような、良い意味での“遊び”や“余白”を作っていけたらいいなと考えています。
理科の実験という“アナログ”な体験と、
ミライタッチという“デジタル”ツールが、思考力をさらに深める。

鹿児島市立田上小学校 理科教員 増田 覚 様
「ミライタッチ」を導入した当初、どのような印象をお持ちでしたか?
増田先生:
やはり、画面の大きさと鮮明さにとにかく驚きましたね。ただ、当初は電子黒板を使ったことがない先生が多く、内蔵PCなどの機能を活かしきれずに、単なる「大型モニター」として使ってしまっていたのが実情です。
しかし導入から約2年が経った今では、さまざまな活用方法が浸透してきました。先生方の理解も深まり、現在は皆さん格段に使いこなせるようになっています。

教員の皆さんが使いこなせるようになった“きっかけ”は何だったのでしょうか?
増田先生:
ミライタッチでデジタル教科書を活用できるようになったことが、最大のターニングポイントでした。
デジタルテレビを大型モニターとして使っていた時代は、教科書の内容を提示するために【見せたい箇所を写真に撮る→授業支援アプリに取り込み、教員用のタブレット上で書き込む→その様子を大型モニターに表示する】と、幾重もの手順を踏まなければなりませんでした。
それが今では、ミライタッチにデジタル教科書をそのまま映し出し、画面にダイレクトに書き込むことが可能です。とても簡単になりました。教材準備の時間を大幅にショートカットできるようになったことは、大変ありがたい変化でしたね。
また、鹿児島市教育委員会のICT推進センターが、放課後や夏休みの時間を使って教員向けにミライタッチの勉強会を企画・開催してくださるのも、活用の後押しになっています。最近では、ミライタッチの大画面を活かして、授業でクイズアプリやデザインツール『Canva』を使う先生も増えてきています。

増田先生は、普段の授業でどのように「ミライタッチ」を活用されていますか。
増田先生:
私は理科専科の教員なので、共同編集ができる表計算ソフト『Numbers(ナンバーズ)』を実験の授業でよく使っています。
たとえば「振り子」の実験では、振り子の長さや重さに応じた往復時間の実験結果を各班の子どもたちに記入してもらい、各班のデータや平均データのグラフを「ミライタッチ」の大画面に投影しています。他の班とデータを見比べることで、「実験の条件が同じなら、結果も大体同じになる」と一目で分かり、数値が大きくずれている班があれば「測定方法を間違えたかもしれないから再実験してみよう」と、すぐに自分たちの実験に向き合えるんです。
他にも、校内で育てているヘチマの様子を、子どもたちにタブレットで撮影してもらい、数ヶ月前と比べてどんな変化があったのかを観察して記録にまとめてもらいました。
一人ひとりがタブレットに入力したデータをミライタッチに送信してもらい、それぞれの観察結果をみんなで共有します。自分自身の観察結果と友達の結果を見比べることで、「あ、そこに着目したんだ!」というような着眼点の違いに気づき、より深い学びへと繋がっています。
理科という教科は、あらかじめ用意された答えやデータを覚えることだけでなく、アナログな“実体験”を通して「本当にそうなのか?」を確かめ、思考することがとても大切です。従来のアナログな教材と、ミライタッチのようなデジタルツールをうまく融合させながら活用することで、子どもたちのリアルな思考力をより深めることができると考えています。
AIの時代にこそ、“皆で集まって学ぶ”意義がある。
それを実感させてくれるのが、ミライタッチ。

鹿児島市教育委員会 学校ICT推進センター DX担当部長 木田 博 様
鹿児島市では、2024年からデジタルテレビに代わってミライタッチが導入されました。その方針転換の理由と、この約2年での成果を教えてください。
木田部長:
文部科学省が推進するGIGAスクール構想のもとでデジタル化が進む当初、私たちは「機械を介することでコミュニケーションの濃度が薄れてしまうのでは?」という懸念を抱いていました。
従来のデジタルテレビは画面を直接操作できないため、先生は手元のタブレットに常に視線を落とさねばならず、子どもたちと同じ画面を見ているようで、実は「お互いの視線がすれ違っている」という現象が起きがちでした。これでは、体温のある直接的なコミュニケーションが図りづらくなってしまいます。
先生と子どもたちがお互いに同じものを見て、同じように考える。それをリアルタイムで実現できるのが、ダイレクトに触って操作できる電子黒板でした。また、先生方が長年培ってきた「黒板に線を引いて注目させる」といった指導技術を、デジタルになってもそのまま活かせる点も電子黒板の大きな魅力です。この2点を踏まえると、ミライタッチが最良の選択肢だったのです。

実際に導入されてから、現場の授業スタイルにはどのような変化が見られますか。
木田部長:
今までは授業の準備に平気で1〜2時間を費やしていたものですが、今はデジタル教科書などを活用することにより、大幅に作業時間が削減されました。その分、浮いた時間を他の教材研究に充てたり、子どもたちとのコミュニケーションを増やしたりできるようになっています。
また紙の教材を使っていた頃は、「文字が小さくて後ろの席だと読みづらい」「紙を黒板に貼り付けるマグネットの磁力が弱くて、何度も貼り直しが必要」など、アナログならではの不便さが授業を妨げる要因になっていました。
ミライタッチなら指一本で画面の拡大・縮小ができますし、掲示物が剥がれることもありません。授業における無駄が減り、最も重要な「思考する時間」に潤沢に時間を割けるようになりました。

2026年は市内9校で生成AIのパイロット運用が始まるなど、ICT教育の推進がさらに加速しています。これからの時代、学校の学びはどうあるべきだとお考えですか。
木田部長:
生成AIはたいへん便利で有効なツールであり、今後は活用の促進を図っていきます。一方、生成AIが返してくるのは、統計学的に「平均的であまり面白くない答え」であることが多いです。一方で、リアルな友達や先生に問いかければ、思いもよらなかったユニークな見方や、感情のこもった意見が飛び出してきますよね。そんな多様な意見や考えも知った上で、最後は自分たちで最善の判断を下していく。これこそが、生成AI時代だからこそ担保すべき「学校に集まって学ぶ意義」だと私は考えています。
そして何より、学びというものは「面白い」という感情がなければ、本当の意味では身につきません。ゲーミフィケーションではありませんが、面白いからこそ探究心は尽きないし、もっと知りたくなるんですよね。
画面を直感的に触って動かせるミライタッチは、子どもたちの「これ面白い!」「やってみたい!」という感情を引き出し、主体的で深い学びを支える最高のパートナーになり得ると確信しています。今までのミライタッチは、先生が授業で使うための製品として使われてきました。しかしこれから「子どもたちが主体となる使い方」を模索できれば、さらに面白い化学反応が起きるかもしれませんね。
鹿児島市教育委員会としては、今後もミライタッチを活かしたベストな教育方法を模索しつつ、子どもたち一人ひとりが主体的に楽しく学べる環境をつくっていきます。
#ロイロノート #電子黒板